2012.10.10

Facebookから話題が

先日Facebook上で
「一流選手の特徴とは?」とか、「S&Cプロフェッショナルとして向上したい人材の心構えに関して(?)」みたいなことを知り合いと交わしました。

まずはここでもたまに出てくる河森博士と論議っぽくなっちゃったのが「一流選手の特徴とは?」に関して。
これに関しては彼のブログに対してのものだったのだけれど、彼の意見は彼のブログを見て確認してください。
で、それに対して僕は「大事なのは才能だ!」と言い切ったことから始まりました。
まぁ、僕のこの意見は僕のブログ内でも何度も言っています。ここを参照していただければわかります。
で、博士と論議になった大きな理由は、「一流」のとらえ方の違いというか単なる勘違い。
世間でそしてマスコミでちょっとした運動選手を紹介するときに、結構簡単に「一流」って言葉を使うんで、それを考慮すると「一流」って「プロ」だったり「オリンピック選手」だったり、なんだったら「国体選手」にだって簡単に使われてしまうです。
でそれならば、特に「一流」になるために博士がブログ内で言っているような要素は必要にならないと述べたんです。
しかし、「一流」の意味が将来殿堂入りするような「スーパースター」だったり競技人口の多い競技での「オリンピックメダリスト」だった場合、「才能」とともに必要になって来るのは「病的な負けず嫌い」という心と述べました。

まぁ、ある程度の選手になるだけならば、本当に才能だけで十分だと思っています。
僕がここでいう「才能」っていうのは、世間一般に言われる「運動神経」とか、体のサイズ、そして身体能力です。
そういうのがあると、ほっといても周りがその道にしっかり入れてくれて、努力もなしに上に行けるです。ただ、僕は「努力」と「忍耐」は全くの別物と考えているので、ここで彼らが「努力もなしに」といった場合の「努力」は、僕の概念の中の「努力」ということでとらえていただきたい。この「努力と忍耐」に関してもブログに書いてあるんで、それはここで見てください。

僕が言いたいのはこういうこと。
「才能」があるとスポーツ推薦などである一定以上の優れた環境に行きます。そこでは与えられた練習プログラムがあって、選手である以上、レベルが結構高い運動選手に囲まれる中それをこなすことになります。そのプログラムをこなした結果分は上達して、才能があるもんだからその上に行く時もまたスポーツ推薦やドラフトなどのお世話になり、また更にすぐれた環境に入って行って、そこで与えられたプログラムをこなすと、何度も言うように才能があるもんだからまた伸びて、結局世間一般に知られるような「プロ」とか「オリンピック」とかの機会に直面するんです。
ただ、当然それ以外の人もいます。しっかり「努力」をしてそういったレベルまで到達した人もいるでしょう。でも、そういう人だって、人と比べれば才能が発達しているもんです。運動が不得意でしょうがない人材はどう転がってもそこまでたどり着きません。
ただ、「スーパースター」や「オリンピックメダリスト」となるとそれだけではきっと無理です。「負けたくねぇ!!!」って気持ちが強い人が伸びていきます。負けたくないから人よりもうまくなるための「努力」をします。でもまた負けることがあるから、その時にまたもっと「努力」をします。結果、それ相当の「結果」がついてきます。いや、ついてくることもあるし、結果が伴なわないこともあります。ただ少なからず、結果を出した人の多くは「努力」しています。
まぁ、本当にもしかしたら「こいつこの競技しかできないなぁ」と思わすほど「運動選手」としての「才能」は普通またはそれ以下の人がオリンピックでメダルとかとってしまうこともあるとは思いますが、物事全てに「例外」というものもあるし、ここでの議論点は「一流選手の特徴」だから例外はあくまで例外とみなしていいでしょう。

こんな考えがあるんで、僕が思う「一流運動選手の特徴」は「才能」です。

で、今回はもう一点Facebookで知り合いの意見に異論を唱えたことがあります。
それが、「S&Cプロフェッショナルとして向上したい人材の心構えに関して(?)」です。
僕が異論を唱えたのはこんな意見に対してです。
『トレーニング科学は進化し続けているので、指導者も日々自分の頭や身体をアップデートしていかなくてはいけませんよね。それができないなら指導者として失格(ですよね?)。そしてアップデートの過程で「人にみてもらう」というのは非常に大事な要素だと僕は思います。』
前半は完全に同意せざるを得ない。正論。でも、「人に見てもらうのが大事な要素」である時点では「プロ」でいてはいけない!と述べました。
僕は彼への異論の中でも述べたのですが、僕のS&Cプロフェッショナルとしての「対他のプロフェッショナル」への心構えは、「俺から学びなさい。だって俺ってこれだけ君たちよりも優れているんだから」。僕の施設に誰が来たってこの構えは崩しません。
だってそれだけ自信があるんだから…
そしてそれが「プロ」でしょ。これだけの自信を持てるようになるためにやるべき場所でやるべきことをやって、その結果が「プロ」という立場で「人様からお金をもらう」ことにつながるんだと信じています。
学生や趣味のレベルであるならば「自分がやっていることを見てもらって意見をもらい、その意見がどんなものであれ自分の今後につなげる」という心構えは素晴らしいと思うけど、プロとしてその次元を超えると、特に今の日本の現状を察知して物事を考慮すると、一番信用できるのは自分の「知識・技術・経験」であるべきです。僕にだってメンターとか尊敬する人物はいるけど、彼らからだって、万が一今自分が信じていることと全く違うことを言われたら、一瞬考慮はした後に「こいつ血迷ったな…」という解釈しかしないと思う。(まぁ僕の尊敬する人物がそんなこと言うことはないけれども)
あとね、この前の話題で出てきた「努力」をしっかりする運動選手っていうのは、「勝つ」までずっと不安が続くわけですよ。そんな時に、「大丈夫、君ほど質の高い努力している人いないから」って言ってあげられる人材になりたくないですか?
全く同じ条件の実力と才能を持つ運動選手と対戦する場合、勝敗を分けるのは「努力」の差ですよ。その時に指導者が作り出す「努力の質」で負けさせてはだめでしょう。

「この指導者がいるから安心…」と思ってもらえる指導者になる!
じゃなくて、可能ならばそのレベルになってから「プロ」になればスポーツはもっと発展するんです。

だから、自分を基準に「トップレベル」を決めるのではなく、世界的にそして科学的に見て「トップレベル」の人を見つけた上で学ぶ場所を探すことが大事だと思うんです。
その人材や環境の選定をしていないのならば、いろいろな人材に見てもらうことが大事で、どんなものであろうと意見をもらうのが今後の自分の発展に重要とは思えない。
だって、その次元で指導しているようでは僕の運動選手に失礼にあたるから(これもあくまで自論)。

そんなわけで、この異論を説いた相手がここ最近仲良くさせてもらっている人で、僕という人格もわかったうえで諸々とらえてくれるだろうという前提もあったので強気な異論となったわけです。

これを意見を聞いて「何を、偉そうに!」ともし思うならば、怒る前に自問自答してみればいいんです。
「プロとして、俺ってこれだけ自信あるかな?」って

少なからず、僕が認めるS&Cスペシャリストはみんな僕のこの意見の真意がわかっていると思います。

以上、性懲りもなく長い文章になりましたが、Facebookからいくつかでした。

最後に、博士がNSCAジャパン主催で講義をやるそうです。
情報はここで。
僕も本当に行きたいんですけどね、水曜日の東京は遠すぎだよ博士…

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