2012.10.10

スナッチのグリップ幅

今日は暇なんでもう一つ気になったことを書きます。
スナッチの手幅です。

僕は立った状態でバーを体の前面で持ち、そのバーの位置がASISの高さに来る幅がスナッチ幅と教えます。
ファースト・プルを終えて、セカンドプルで体が「パワー・ポジション」になって、さぁこれからバーを上方に投げるぞ、という時にASISでバーを押し上げる(イメージ)ためです。

よく言われるように、肩から逆手のグリップの先まで(詳しい話はしません)だと、ASIS辺りで押したいのに高さが足りずそれができないので、理想的な加速がつかないし、バーが体から離れてしまう原因にもなります。
もっと言えば、スナッチのグリップの話をしているのに、それとはまったく違った体の部位の長さを測って「スナッチ・グリップ」と言われても、プラクティカルで科学的な説明からは程遠いんだけどなぁと思ってしまうのです。

きっとあれは、手足の長い欧米人の体が作った基準だと思うんです。だから、欧米人には適しているのかもしれません。
日本でも未だにあれを指導時のスタンダードとして扱っているのは、きっと日本のS&Cの先人たちが、スナッチという動作を実際に行う前に、文体の知識としてのみ取り入れた方法を「宗教」のように信じているからだと思えてなりません。

きっと、
そう教えられても実際に重い重りを扱う際に「自分のグリップ幅」を見つけるからいいんだ!
という考えもあるでしょうけれど、そうならば初めからプラクティカルなことを教えてあげればいいのだし…

日本人ってけなげだから、「その幅じゃなきゃダメなんだかんね!」と意固地に信じている人もいると思うし、そうやって手幅を狭めに構えて無駄に重そうにスナッチしている人実際によく見ます。

ファースト・プルを終えたら、膝からASIS辺りまでの距離で十分にバーを加速させ、バーがASISまで来たらそのASISが真上を向くように(これもイメージ的にね)腰を突き上げてバーを真上に押し上げたい。
だからバーの持ち幅はASISの前!

加速する距離もより長くとれるし、胴と臀部の伸展によるちょっとして「押し」を利用してバーに上方に向くエクストラの加速もつけられる。
だから、僕としてはこれのほうが色々な意味でしっくりきます。

よければ試してください。

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