2013.3.11
あれから2年が経ちました。
あの震災から学んだことで、最も僕の中に響いたことは
「自分は無力である」
ということです。
自分がコントロールできることなど本当は皆無で、弱すぎて人助けなどできやしない。
これを痛感させられた時、虚しくて、悔しくて、「無力」とはこういうことか、と教えられました。
でも無力だからこそ、諦めもつきました。
自分ができることを自分のできる範囲で行う、ということを学びました。
きっと自分が200%出したって日本はおろか一町すら救えない。
だからこそ、目の前にある事でも、できる事から一つ一つしっかりこなしていくしかないのだ、と知ったのです。
今は、担当することができているすべての運動選手をより良い運動選手にすることに懸命に取り組み、僕を信じてくれる人の期待に応えるために、そしてその期待以上を提供できるように働いています。
それ以外にも、慕ってくれる仲間や、離れて暮らす家族となるべく長い時間を過ごしたいと思っているし、親父のとんかつだってなるべく多く食べたいと思っています。
自分にできることは少ないけれど、自分の許容範囲にチャレンジし、より多くを真剣に求める人には、それ以上を与えられる人間になりたいと思っています。
僕の人生、誰かにとって、何かしらの役に立てればそれでいいんです。
あれから2年。
自分の好きなこと、得意なことを生業にできる幸せと、自分を慕ってくれる仲間や、愛し心配してくれる家族がいることに感謝し、そして彼らが元気に生きていることにも心から感謝し、今日からまた懸命に生きます。
以上。