2016.1.26
GS Performance S&C塾 第2期塾生からのフィードバック
第2期S&C塾修了生からの1.フィードバック & 2.未来の受講生へのアドバイス
反町幸介氏
1.
私は今回の塾に参加する前にも自分でトレーニングをしたりいろいろなセミナーに参加し、体力や知識を向上してきたつもりでした。しかし塾の初日から行ったReverse LungeやRDLというベーシックなトレーニングの「なぜこのフォームが正しいのかという科学的な根拠・確固たる理論」を説明され、普段から行っていた運動なのに自分はしっかりと理解していなかったことを痛感させられました。S&C塾では実際に加賀さんのプログラムを4ヵ月実践し、筋力や柔軟性が向上することによって、自分の体やほかの受講者の方の体がどのように変化していくのか、そのことによってフォーム(動き)がどのように改善されていくのか深く理解することができました。
私に関しては、ほかの受講者の方に比べて特に臀部の筋力がなく、自重のSQですら正しく行うことができませんでした。しかし、加賀さんのプログラムを通して確実に臀部の筋力が向上し、SQのフォーム(動き)が明らかに変化をし、BSQの挙上重量も飛躍的に伸びました。さらに、以前まではBSQを行うと腰の痛みを感じていたのですが、塾を通してフォームが改善したことにより、腰も気にならなくなりました。
そして4ヶ月の塾ではトレーニングに関する「なぜ」をひたすらに考えました。自分が理解していたつもりのものでも、実際に説明をするときに話に矛盾が出てしまい、自分の知識が間違っていたことにも気づくことができました。4ヵ月間の塾でも自分の体を通して感じたことで多くの「なぜ」が解消できましたが、塾が終わった今でも「なぜ」が消えることはなく、今までの指導では流していたことも「なぜ」と思えるようになりました。それは自分の中に正しいフォームというものがしっかりとでき、トレーニング種目を選択する際もあいまいな部分がなくなったからではないかと思います。
プロでいるために「なぜ」のままで終わらせずに、これからも常に学び続けていこうと思います。
2.
私はS&C塾を通して、指導していく上での一本の軸を作ることができました。そして志の高い仲間を得ることができました。これは今まで受けてきたセミナーでは決して得ることができませんでした。経験の浅い時に今回の塾を受けられたことは、これから間違った方向に進まないために非常に重要なものになりました。そして努力がまだまだ足りないと気付くことができ、これからの成長を加速させることができると思います。
鈴木進介氏
1.
私はS&C塾を受講したことで、トレーニングに対する「なぜ」を深く追求するようになりました。プログラムを作成するとき、経験則だけで種目を選択してしまうことはあると思います。しかし塾中では、「なぜ」この種目を行うのか、他の種目とはどのような違いがあるのかということを徹底的に追求しました。このことにより、各種目に対する理解が深まり、トレーニングのことを他者へ説明する際の曖昧さが改善されました。さらに、塾でのグループ内で相互指導や説明の練習をすることで、理路整然と話す能力や、順序立ててスムーズに話す能力も向上したように思います。また、実技を数多く行うことで自身の体にも多くの変化がありました。具体的には、臀部やハムストリングスの筋力や柔軟性が向上したことです。塾中、正しく美しいフォームを徹底して指導していただいたおかげで、ケガなく大幅に筋力を向上させることができました。このような変化を体験することで、正しく美しいフォームを構成している要素が分かり、そのようなフォームでトレーニングすることがどれほど大切かということが身に染みて理解できました。4か月という短い期間で自分に起こった一番大きな変化は、S&Cコーチという職業への理解が深まったことです。塾中、加賀コーチは書き表せられないくらい多くのことを指導してくださいました。その姿を見ていると、S&Cコーチとは素晴らしい職業であるということが分かりました。人様に指導するためには、自身の能力を向上させ続けなければならず、中途半端に行ってはいけないと思うようになりました。今後より良い指導ができるようになるために、指導における科学的背景を理解し、トレーニングを続けることで自身の能力を最大限向上させるよう取り組んでいきたいと思います。
2.
塾中はウエイトトレーニングに対して真摯に向き合うことが大切です。塾の前・中・後に関わらず、ウエイトトレーニングを継続的に実施するべきであると思います。この塾はS&Cコーチを目指す方にとっては、紛れのない本物の指導を受けることができる数少ない場です。私にとって、費やした時間やお金以上のものが得られる塾でした。真剣に自身の指導能力を向上させたい方に、是非ともお勧めしたいです。
甲谷洋祐氏
1.
健康的に強化していく事を強く考える様になった。ストレングストレーニングはパフォーマンス向上、ケガの予防を主に目的としている。パフォーマンス向上を追うばかり、関節に負担を掛けしまう方法でなされている事が多々見受けられる。重りをいかに上げて最大筋力、そしてパフォーマンスを向上する事たけを考えでいた。このコースを受講して、関節に掛かる負担をできるだけ避け、その上で筋力を向上させることを考える様になった。
関節に負担を掛けないで筋力向上をすれば、ストレングストレーニングの本来の目的が達成できる。シンプルなことだが、健康的にパフォーマンス向上、ケガの予防をする。健康的なフォームで筋力向上を図り、同時にケガの予防をすると言う考え方に変化した。
2.
とにかく準備が必要です。そして、準備を丁寧に行い続ける事が必要だと思います。
茨木将之氏
1.
今回塾を受講した事で自分自身の課題を見つける事ができました。私の場合は、ウェイトトレーニングに関する知識、経験が非常に浅い状態での受講でした。普段行っていたトレーニングが、こんなにも違いまた自分自身でできないものだと実感しました。それぞれのトレーニング種目でなぜこのような動きで行い、間違った動きがなぜ駄目なのかを学ぶことができました。正しいフォームを知って行うことで、正しいフォームでできない場合にカラダのどこが弱点となっているかを探す事ができ、私の場合はそれがハムの柔軟性、腰部の筋力でした。 指導者である以上、指導対象者にトレーニングを教えないといけません。デモンストレーションを行いこのようなトレーニングですと教える時にデモンストレーションが完璧にできないと説得力に欠けますし信頼を得る事ができません。また、指導対象者から信頼を得る為にもそれなりの重量を挙げられる筋力も必要となります。この塾で自分のカラダに対する課題を見つけることができたことは非常に良かったです。また、もちろんトレーニングの技術面だけでなく知識面でも課題が見つける事ができました。S&Cとしてトレーニングを教える為にはプログラムデザインが必要となります。プログラムデザインは一つの答えがあるという事ではないですが、そのプログラムを提供する以上は根拠が必要となります。指導対象者の目的に対して、重量や回数、トレーニング種目など考えることは色々ありますが、その根拠となることは科学です。自分がこれをやってもらいたいというエゴではなく、科学で説明出来なければなりません。その為には論文を読む必要があり、またその為には英文に慣れる必要があります。塾で英論文をいくつか読む機会があったことで、読む環境を作る事ができましたし、触れることが出来たことは非常に良かったです。
この塾ではただトレーニングの知識や技術を知るだけでなくS&Cとしての考え方を知る事が出来たことが良かったです。塾では4ヶ月間だけなので塾の卒業後が非常に大事になってきます。同じ受講生とネットワークを作ることもできましたし、今後の自分自身の課題を知ることができ、それに対して何を取り組んで行く必要があるのかを知れたことは非常に大きいです。
2.
同じ受講生の方とコミュニケーションを取ることは非常に大事だと痛感しました。英文の読める環境は受講前に作っておいても良いと思いました。私がNSCA英文会員を申込んだときは約一週間で会員になれました。
服部光一氏
1.
これまでとの一番の変化は、スクワットをいきなり行うのではなく、きちんとしたパラレルスクワットができる段階があり、それを実践し身をもっての経験を選手に提供できるようになりました。
オリンピックリフティングもプログラムの導入前に段階的にできる身体にしていき実践したほうが、効率よく運動できることも学べました。
選手はもちろんですが、講習に来られたトレーナーに対しても運動の説明ができるようにという授業では、より深く運動動作について考えるきっかけとなりました。
英語の文献を読んで内容を理解する授業では、やはり英語の方が質のいい文献数が日本に比べて圧倒的に多く、必要だと思いながらも今まで避けてきたのですが今回をきっかけに読んでいかなくてはと思いました。
また臀部の筋力の重要性もこの塾で身をもってわかりました。スクワットはもちろん、デッドリフト、オリンピックリフティングなど臀筋が使えてないと、高重量を良いフォームで扱えない、バーの軌道が理想的ではないといったことが起こりました。
「上半身はデザート」という加賀さんの言葉がありますが、呼吸や肩甲骨の動きなどすべてが意味のあるものでした。
塾第1期はどうしても仕事の都合がつかなかったのですが、2期という早い段階で受講できて良かったです。
2.
受講前の方、上記の私の文章から、そんなことわかっているという方がいると思います。なんの迷いもなく疑問もないのでしたら別にいいのですが、少しでも疑問がある方はそれをクリアにした方が選手のため自分のためになると思います。受講中の意識にもよると思いますが、受講後得るものが多かったですが、更に向上していかないという気持ちになります。同じ境遇で切磋琢磨してきた塾生と仲良くなりコミュニティもできました。