2018.9.11

S&C塾の価値

9月7日金曜日に、第6期S&C塾の全過程が終了し、2名の塾修了生が誕生しました。

通常S&C塾は17週で終わるのですが、今期はそれに4週加えて、21週の塾となりました。その理由には後程触れます。

 

塾では、実技を主体として最初の8週間を過ごします。しかしながらその8週の中でも、運動指導の基本的な事項を深く掘り下げる作業は入ります。そして塾生は、その間にこの塾においての”考える”という作業がどのような質になるのかを知ります。
当然ながら、知ることと実践できることとの間には大きな隔たりがあるのですが、少なからず、知ることは出来るようになっています。ですので、指導者の立場として、この8週が終わる時期に、一度塾生にそれ以降の塾の過程に参加するか否か尋ねます。というのも、それ以降の塾は、その最初の8週を軽く凌駕する「考える」という作業の困難さを経験する内容になっているからです。しかも、それと同時進行で実技もより強度も難度も高まります。ですので、そこで一度塾生の覚悟を確認しないと、受講者と指導者のお互いにとって不幸な結果が生まれることになります。
実際に、この8週が終わった時点で中途退塾していった受講者は複数います。そしてこの第6期でも4名中の2名が中途退塾することになりました。

 

経験の薄い事柄に関して熟考する作業は困難を極めます。
私は米国留学で入学した大学がキリスト教バプティスト系の私立大学だったので、「バイブルスタディー」は必修科目になっていました。当然授業ではキリスト教に関して学ぶことになるのですが、私にはその宗教に関する”一般常識”を持ち合わせていなかったため、授業内で習う事項の多くに様々な戸惑いを感じ、なんと2度も同じ授業を落としてしまったのです。私自身が理屈っぽく、宗教という形で現れたフィクションの中に現実的な理を求めてしまうような性格をしていたので、このような結果になったのだと思います。しかしながら、もし私にキリスト教の背景があれば、「バイブルスタディー」はそこまでの高い壁となって私の留学に長く暗い影を落とすことはなかったはずです。

ウェイトトレーニングも同じです。

やったことがない、または経験値が低い人にとって、S&C塾内で面することとなる課題は、乗り越えるために多大なる苦労をしなければならない高い壁となって立ちふさがります。現実的には、問題は経験だけではありません。「なぜ」を考える質を高めるためには優れた脳力も必要です。その脳力を持ち合わせていないと、塾の中では「考える」という作業も、「理解する」という作業も、かなり難しいものとなります。そのくらい、S&C塾の中では、深く深く、運動指導に関する多くの「なぜ」を徹底的に考えるのです。

ですので、脳力が問題となるよりも先に必須とされる「豊かなウェイトトレーニング経験」は、入塾に際して最も必要な物と言って過言ではないでしょう。

 

この第6期までは、このウェイトトレーニング経験を最初の8週間で得てもらうこともできる、という甘い考えを持っていたので、希望するすべての方の入塾を認めていました。

しかしながら、ここまで塾を指導する中で得た経験から、「豊かなウェイトトレーニング経験」のない方の入塾は、9割以上、ポジティブな結果を生むことはない、ということを知りました。どれだけ塾中に工夫を重ねても、やはりウェイトトレーニング経験の欠如を補うことはできなかったのです。
「入塾する人口に規定を定めることは必須」という客観的に見れば至極簡単な結論にたどり着くまでにこれだけの年月が必要となったことは、私の脳力不足が原因でしょう。

第7期塾からは、GS Performance O-Prep!セミナーやパーソナルトレーニングで、O-Liftsを習得した方のみを対象とし、受講生の募集をします。それにより、多くの問題が解決することは確実です。

 

ではなぜO-Liftsまで習得しておく必要があるのかというと、O-Liftsを習得できる体を作り出すことが、S&C塾の第9週目以降に取り組む、ウェイトトレーニング運動種目の裏にある「なぜ」の徹底的な考察に必須だからです。

今回の第6期の塾が21週になった理由も、最初の8週での実技の進みが遅く、必要とされる運動技術の取得が滞ったために、4週間実技を足し、それら技術の習得に費やしたからです。

その後も、第6期では今までの塾とは違うユニークな対応をしました。ただ、それは塾に入ったことがある人にしか理解することができない内容になるので、ここで触れるのは避けます。しかし、第5期までやってきた経験から、塾をスムーズに進行するために必要と思った工夫を第6期では加え、結果的に、先日無事に終了することができました。

第6期修了生の声は下に載せました。ご確認ください。


佐々木俊介さん

S&C塾を受講した結果、S&Cに関する知識や技術にどのような変化が起こったか?改善はされたか?
S&C塾を受講した結果,自分が指導する運動への理解度が向上し,以前よりも根拠をもってトレーニングを指導できるようになった.具体的には,指導対象者がエラーを起こしてしまう要因について理解が深まったことにより,その要因から次に必要な運動種目を選択できるようになった.また,加賀さんのトレーニング指導を受けウエイトトレーニングを実践することで,健康で効率的なウエイトトレーニングとは何かを身をもって知ることができた.自分は以前からブログやnoteを読み,単発のセミナーにも参加して自分でトレーニングを実践していたが,長期的に直接指導を受けてみると自分で行っていたトレーニングとの大きな違いを感じた.特に「ケツ」を使うということがどれほど難しいかを実感した.また,プログラムに応じてフォームをどこまで許容するかを,プログラムを通して自ら経験し学ぶことができた.S&C塾を受講したことでトレーニング指導に関する様々なテーマについて学ぶとともに,ウエイトトレーニングを実践することで自分の経験として運動を理解することができた.その結果,以前よりもトレーニング指導の質を大きく向上できていると感じている.

S&C塾を今後受講される方に対して、受講前・受講中・受講後に関して何かアドバイスを。
受講前はブログ,noteなどを熟読して運動に関して自分なりに考えておくとよいと思います.twitterにもヒントはあります.まず運動に関する「なぜ」を考える準備を自分なりにしておくと塾中により深くその運動について考えることができると思います.受講中は塾に集中できる環境をできるだけ整えることが重要です.仕事もありなかなか時間を作るのは難しいかもしれませんが,できる限り無理をして実技・課題に取り組むとよりよい学びがあると思います.受講後はトレーニングを引き続き実践するとともに,塾中に見つかった新たな課題に取り組んでいくことが必要だと思っています.自分にもいえることですが塾が終わってからが本当の勝負だと思います.モチベーションを維持して学び続けることがS&C指導者として指導対象者に対し責任を果たすことにもなると思うのでこれからそれらを実践できるよう精進したいと思います.

佐々木俊介 BSQ

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齋藤寛仁さん

S&C塾を受講した結果、S&Cに関する知識や技術にどのような変化が起こったか?改善はされたか?
各トレーニング種目に対する理解が深まりました。理解していると思っていた事が理解していなかった事に気付けましたし、それを理解するためにどうすべきなのか、自分の中で整理ができました。塾を通して自分としっかり向き合うことで、わからないことをわからないままにしないということが一番改善されたことだと感じています。また、BSQとBP、垂直跳びの測定数値がアップしました。身体が強くなりましたし、癖のあったフォームも完璧ではないですが改善されました。それも、種目理解を深め、かつ週3回のトレーニングプログラムを行うS&C塾だからこその結果だなと感じています。このS&C塾は自分自身の心と身体と向き合い、自分自身への理解を深められる為、今後の指導に間違いなくプラスになるセミナーだと私は思います。

S&C塾を今後受講される方に対して、受講前・受講中・受講後に関して何かアドバイスを。
受講前:加賀さんのブログやNOTEを見て、自分でウエイトトレーニングをある程度やっておく、もしくは、GS Performanceの各種セミナーを受講しておいたほうが良いと思います。塾中のトレーニング種目のフォームが身体に入りやすくなり、塾がスムーズに進みやすくなります。また、英語の論文を何回か読んでおいた方が良いと思います。英語が苦手な方は特に読んでおくべきです。後は、ぶれない目的をもって受講する事をおすすめします。
受講中:課題が多く出ます。仕事がある、家庭を持っているなど時間が限られていても頑張れば何とかやり切れますが、時間の使い方や取り組み方の工夫次第で、セミナーの質の良し悪しが決まると思います。自分との戦いに負けず、脳をフル回転させて4ヶ月頑張ってください。
受講後:塾で学んだ事をどう活かすかが大切だと思います。個々で考え方は違うと思いますが、時間とお金をかけた4ヶ月ですので、得るものは沢山あると思います。受講後は、学んだ事をしっかり整理して今後の指導に活かしていければ良いと思います。

齋藤寛仁 BSQ

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第7期ですが、12月から始める予定です。しかしながら、先にも触れた通り、希望してくださる方全てを受け入れることはありません。今後の塾には、一定の実技経験と身体能力を持ち、既定の英文ジャーナル読解課題をこなし、そしてセミナーやパーソナルトレーニング指導を通して、私が「この人なら塾で多くを学んでいただける」と確信した人に参加していただくつもりです。

ですので塾に興味があるという方は、まずこちらからご連絡ください。実技指導から始めさせていただきます。

もうすでにGS Performanceの指導を経験し、その中でO-Liftsも習得なされた方で、12月からの塾に参加ご希望の方も、こちらを利用してお早めにご連絡ください。詳細をお伝えいたします。

ちなみに、塾の期間は、実技経験を事前に得ている方を対象とするので、その分短くなります。予定だと10週ほどです。

 

今までの塾修了生も、塾に対して様々な感想を述べてくれています。

検索すれば第1期から第4期までの修了生の声が確認できるはずなので、ご興味のある方は検索してみてください。簡単な検索すら怠る人に塾受講は無理なので。

 

塾は学びの多いセミナーだという自負があります。しかしその分大変厳しいセミナーでもあります。だからこそ、修了すれば今まで保持することがなかった”運動指導者としての自信”も芽生えます。
しかしその自信も、他の修了生と触れ合うことでまた萎んでいきます。修了したから万能になれるわけではないからです。
そして世の中には自分以上に才能があり、なおかつ質の高い自己研鑽に励んでいる同業者がいることを知るからです。

だからこそ、塾を修了することに意義を持つことになります。

修了こそ始まりです。

実は塾修了生も現在は2グループに分かれています。「継続教育グループ」という、不定期の私からの課題に取り組むグループに入りたいという希望を持った修了生達が集まったグループができたからです。

先日もその継続教育グループに、GS Performanceの運動指導の核であり、塾中も徹底して取り組んだReverse Lungeに関する課題を出したのですが、多くの修了生が落胆する結果となりました。

「知っているつもり」や「出来ているつもり」はおおよその場合幻で、高い水準の知識と技術を保持し続けるためには、質の高い鍛錬を重ね続けなければならないという事実に、修了生たちは気づいたはずです。そして、その鍛錬を出来る人たちは確実に存在するのです。その”出来る人たち”に自分が入っていなかったと気づいた次の瞬間の覚悟ある行動力も、運動指導者の質の高低を見極める物差しになります。

 

塾修了は、「エリート運動指導者」というゴールへのスタートの号砲でしかありません。

ただ修了さえすれば、その後いくつもの障害を乗り越え、同じ目標へ突っ走るライバルたちと、懸命に前に進んでいく権利を与えられます。
そのことに大きな価値があると信じています。

スポーツ競技の地区大会だって、全国大会だって、世界大会だって、出場ごとにそのレベルを知り、ライバルを知り、現実的な自身の次の目標や対策が組み立てられるのです。

GS Performance S&C塾はそして私自身も、修了生にとってそういう存在であり続けなければならないと思い、今後も励んでいこうと思っています。

 

SNS上の表面的な実力だけでなく、奥深くまで根が張っている実力をさらけだしてでも、自己研鑽する術を知りたい方、まずはGS Performanceの実技指導を受けに来てください。入塾を希望するならば、それ相応する指導にて皆さんを指導させていただきます。

 

第7期は12月からです。

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