2018.11.9

”ケツを使う”を実感できるDLセミナー

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私が2015年春に仙台大学S&Cコーチの職を去り、GS Performanceとして独立して以来、幾度となく数日間にわたり実施する運動紹介セミナーを開いてきました。

それらセミナーの中では、リバースランジを指導種目のメインに据え、その運動の高い効能とその難しさを伝えてきました。ではなぜリバースランジだったのかというと、背面の筋力、特に臀部の筋力を向上させる重要性を参加者に認知してほしかったということと、剪断力を関節に起こさずに運動をする重要性を知ってほしかったからです。そのためには、リバースランジという運動を行って頂くことが何よりも手っ取り早いという認識がありました。

しかしながら、リバースランジをやればやるほど、その難しさが際立ちました。当初、私はそれが当然であり、”背面を鍛える”という目的を持った運動指導自体が非常に難しく、その事実を知ってもらうこともセミナーを実施する理由の一つだという信念もありました。

やはり、スポーツ競技力の向上を大きく助ける爆発的なトリプル・エクステンションを起こすためには、体の後ろ側を的確に”効率よく”鍛えることが必須ですから。

 

ただそこには大きな問題もあり、私の運動指導の中軸となっていたリバースランジの指導自体が、独立後の私の首を絞めていたことも事実です。

リバースランジが難しい運動だ、ということを理解することはできるのですが、多くの人にとって、あまりにも難しい運動として立ち塞がるため、”効果の実感”という、大事な通過点にたどり着くことすらできないことが非常に多かったのです。結局、多くの方にとってみれば、その運動の横にはすさまじく大きな疑問符が付く、という現実を生み出していました。

 

様々な試みの一つとして、ここでGS Performanceの運動指導の基礎となる運動をいくつか紹介し、その中でリバースランジに導くまでの道筋をいくつかの方法で紹介してみました。それはそれで有効だった点もあったのでしょうけれど、これを作ったことで浮き上がった問題もありました。それは、”理解している”と確信する度合いは、当然受け手・読み手により大きく異なり、異物と呼べるほどに違った動きそして結果的に効能を持った運動を行っていても、それらの運動を「GS Performanceではこうやっている」「○○を鍛えると言っているが、この方法では鍛えられていない」という意見を生み出すようになってしまったことです。同じ名前の運動でも、やり方が違えば感じることも効能も当然変わります。また、やっている本人の本意とはかけ離れた効能が、意図せぬエラーの発生により起こっていることも頻繁にあります。

 

「直接指導においても指導が難しく、ウェブ上でビデオと説明文を載せて発表したところで受け手によってその浸透度はマチマチになる」

 

この問題をどのように解決すればいいのか、と懸命に熟考した結果、「実施できない人には指導しない」という策を現在は獲るようにし、特にパーソナルトレーニングにおいては、適切な時期が来るまでは、つまりは適切な筋力と柔軟性が育つまでは、リバースランジを指導しないという策をとるようにしました。

【*GS Performanceのパーソナルトレーニング指導を受ける目的が「指導者としてのスキルを上げたい」または「アスリートとして高い目標を達成したい」というクライアントに対しては、直接指導時以外にも自主練を実施していただくために、難しいながらも「リバースランジが実施できる体作り」を最初の目標として設置し、困難であることを認知しているうえでリバースランジをプログラムに入れています。】

 

紆余曲折を経験しつつ、私の運動指導の中では、「まず最初に、なんといってもリバースランジ」という概念はなくなりました。よくよく考えると未だに「なんといってもリバースランジ」なんですが、今は「リバースランジを取り入れるために必要な筋力と柔軟性をまず最初に」という概念を持ち、その目的に沿った運動を指導序盤に取り入れています。

 

身に染みて実感していることですが、フリーになるまでにロングビーチや仙台で私が指導していた選手たちは、一般の方々と比べるとかなり優れた身体能力を持っていたのですね。彼らにとって、自重で行うリバースランジは長くとも数週間経てば出来るようになる運動の一つでした。その運動に適した身体能力をもって私の前にやってきた選手であるならば、デモンストレーションで見せて、その後数言のキューイングを提供すれば、あっという間にできるようになってしまうような運動でした。
しかし独立して以降ですと、デモンストレーションで見せてその後数言でリバースランジを美しく実施することができた方はたった数名です。2~3週でできるようになったクライアントさんも同様に数名でした。一方で、何か月経っても習得に至らなかった(取り入れにも至らなかった)クライアントさんの数は、すぐに習得出来た方の数より圧倒的に多いです。

本当に難しい運動なのです。

 

 

長くなりましたが、ここからが本題です。

 

リバースランジを扱わない単日セミナーを開催します。

だからと言って、今までの数日セミナーと内容が大きく変わるかというと、基となる理論や伝達したい情報自体は大きく変わりません。
ただ、実技からリバースランジを抜くだけです。
そして、そうすることによって、今まで3日間かけて行っていたことを1日にできることも確信もできています。

お伝えしたい内容は、「体の後ろ側を使えるようになると、アスリートにとっても一般人にとっても有利で健康的である」ということです。

それを、デッドリフトルーマニアンデッドリフトを中心とした実技指導の中で紹介します。
そして、それらの運動が、一般的によく用いられる同名の運動とどのように違うのかを説明し、実感していただくことで、GS Performanceの運動指導の奥にある理論自体を強く実感していただければと願っています。
そのためにも、一般的なやり方との違いに関しても言及し実践していただきます。その違いを知ることが、GS Performanceの指導が”効率が良い”と幾度もSNS等で唱えている私の理念を理解していただくことに役立つと思っています。

また、リバースランジ習得にもつながる適所の柔軟性及び筋力の鍛錬方法も指導に組み込みたいです。

 

このセミナーの対象者は、以下の方々です。

・ 運動指導者
・ アスリート
・ レクリエーショナルリフター
・ これからウェイトトレーニングを始めたい方
・ かつて加賀のセミナーを受けたが理解できなかった方
・ 加賀の運動紹介シリーズを購入したが理解できていない方
・ かつて加賀のセミナーを受けたことがあるが、この新しい試みの具体的内容も知りたい方

セミナー詳細

セミナー名:平成最後の天皇誕生日特別セミナー
開催日時:平成30年12月23日(日)午後3時から6時
会場:The Home of GS Performance
定員:8名 (最少開催人数3名)
受講料:21,600円(税込)

受講希望の方は、こちらをご利用いただき、
1.特別セミナー受講希望
2.お名前(ふりがな)
3.年齢
4.職業と所属先または学校名
5.携帯電話番号
を必ずご記入いただき、ご連絡ください。

多くの方のお申し込みをお待ちしています。

(2018年11月12日17時25分に定員に達しましたので、現在受講者の募集はしておりません)

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