「どの筋群をどう鍛える」、その全てに理論があり、曖昧さなど全くない。
それまでの私が20年以上経験し、考えてきた常識を根本から覆すような衝撃的なものだった。
加藤様 バックカントリースノーボードプレイヤー/宮城蔵王えぼしスノーボードスクール校長
- トレーニング期間 : 2年7ヶ月
- トレーニング目的 : スポーツパフォーマンス向上
- トレーニング経験 : 参加競技 スノーボード29年・ウェイトトレーニング経験26年
- 以前のウェイトトレーニングの内容 : スクワット・デッドリフト・ベンチプレス・ランジ・ラットプル等
加賀のトレーニングと、それ以前のトレーニングの違い
加賀氏のトレーニングは、それまでの私が20年以上経験し、考えてきた常識を根本から覆すような衝撃的なものだった。
ストレングス&コンデョショニングで行う種目のひとつがクリーン・ジャーク・スナッチといったフリーウェイトで行うオリンピックウェイトリフティング。バーベルを床に落とせるトレーニング施設が非常に少ない日本では、トレーニングジムやスポーツクラブに通う愛好者が多いにも関わらず馴染みがあまりない。実際に私もその一人であった。
加賀氏の指導を受けて初めの2ヶ月間、徹底的に背面の筋肉群(背筋・臀筋・ハムストリング)を鍛えることから始まった。定められたフォームで行うトレーニングは20kgのバーベルシャフトですらきつく感じたほどだ。私は10代からスノーボードを始め、それと同時期からウェイトトレーニングを行ってきたが、その殆どが1日目で胸・肩・上腕三頭筋、2日目で背中・上腕二頭筋、3日目で足、それに毎回腹筋が入るといったプログラムであった。加賀氏のトレーニングでは毎回押す運動(スクワットやプレス系の種目など)と引く運動(デッドリフトやベントオーバーロウなど)がプログラミングされ、それに腹筋種目が入るスーパーセットがプラスになる。3ヶ月目からオリンピックウェイトリフティングのひとつであるクリーン・ジャーク・スナッチが種目に入った。
フォーム(動き)は私が行っているスノーボードにおいても非常に重要であるが、トレーニングにおいてこれ程までにフォームを気にするとは想像もしていなかった。成功したと感じていても何かが欠けていたり、自分で失敗したと思っていても非常に良いフォームだと言われることもあり、実際のフォーム(動き)と自分の感覚の違いも分かってきた。
「どの筋群をどう鍛える」、その全て理論があり、曖昧さなど全くない。定期的にテスティングがあり、筋量・筋力・パワーも順調な伸びを数値で確認することができた。
加賀のトレーニングをした結果、自己の体に起こった変化
怪我や故障が極端に減少した。私は長年、腰痛に悩まされシーズン中は頻繁に接骨院に通院していたが、加賀氏のトレーニング開始後は一度も接骨院に行っていない。
体重の増加。それまで20年間68~70kgを推移していた体重が、開始後1年で5kg増え、体脂肪も11~13%をキープし続けている。
加賀のトレーニングをした結果、競技や身体に顕著な向上はあったか?
はい。私が現在行うバックカントリースノーボーディングは、急勾配の岩肌が露出した山を登り、山頂から滑り降りるというもので、非常にリスクが高く怪我と隣り合わせなスポーツである。斜度が50度を超えるエリアでは重力と落下速度、ボードコントロールが非常に難しく、恐怖で身体が硬直してしまうような状態になりがちだが、スピードがピークを越えた状態でも姿勢を低く保ちながら滑走することが可能になった。