2010.5.19
理解しがたい矛盾
大学レベルでS&Cコーチをしているといろいろな選手を相手にできます。
これはS&Cコーチの特徴として、各チームにとって「第三者」的要素を保ちつつ、外からの目を持って彼らに接することがあることから、理解を示してくれているチームからは、我々からの各チームに対する意見は信頼を受けています。
ただ、当然いろいろなチームがあって、目的と行動内容が伴わず、、全く理解できないチームがあるんです。
その一つの理由として、日本には「オフシーズン」というコンセプトがないから、突然それが大学レベルになると出てきてしまって、本来の意味や意義を理解できないまま、それを勘違いしているのではないかと思います。
特にここで愚痴を言いたい、うちのBLS部はまさにそうです。
「オフシーズン」の「オフ」は休みという意味ではないです。「試合期ではない」という意味です。だからこそ、試合のために懸命に頑張らなければならない時期なのです。たぶん運動選手が休むべき時期は試合期が終わったすぐ後の「ポストシーズン」で、これも1カ月を超えることはありません。
BLS部は世界を目指しているそうです。実際にオリンピック選手を多く輩出していますし、少なからず彼らの目標はそうらしいのですが、彼らがトレーニングする時期は1年のうち半分です。その半分は「試合」と「休息」と「バイト」の時期だそうです。馬鹿げてません?!!!
先日また彼らの今シーズンに向けた「トレーニング」が再開されたのですが、戻ってきた彼らの身体能力は昨年のこの時期と変わりありません・・・
我々が昨年に彼らに施した「努力」はどこに行ったんだろう。こういう「無駄」がコーチとして一番腹が立ちます。
常にトレーニングに「科学的な」という要素を取り入れているつもりの彼ら・・・昨年ディトレーニングに関する説明をしてのですけれど、やはり人間楽なほうを選んでしまうのでしょう。とくに相手は大学生です。
この状況を打破するべく、今毎日のように彼らの中に数人いる「志の高い」連中
にイヤミを言っています。
「おい、レクリエーション部、“科学”をなめんな、どうにかしろ!!!」