2011.8.6
乱用
「頑張れ!」
と言う言葉をよく聞きます。
一般的に美しい言葉のように捉えられていますが、僕は昔からあまり好きな言葉ではありません。
特に
「頑張ればできる」
は、9割以上の場合(個人的見解)、やったことのない人から出る言葉です。
だから僕にとって、世の中に出回る「頑張れ」の大半は「無責任」な言葉として解釈していて、好きになれません。
うちは体育大学なんで、
結構多くの部活が
「ガンバ!」
とか
「ガンバです!」
と言う掛け声を「しなければならない」伝統を下級生に課しています。
いいといえばいいし、すがすがしく聞こえる人には聞こえるのでしょうけれど、
「言わされている」掛け声と言う響きが強く、あまりポジティブに耳に入ってきません。
そして言っているほうも、もはや意味合いを持っていっているのではなく、呼吸をするついでに言っている感すらあります。
昨日などは、スクワット運動をしている先輩のスポットをしている一年生部員が、その先輩が疲れ果てて予定のレプ数が終了できずにラックにバーを戻した瞬間に、
「ガンバでーす!」
とか真横で叫んでました。
こうなると滑稽です。
「頑張れ」という言葉は、その苦しみを心からともにしている仲間が吐くべき言葉だと思っています。
「その辛さはわかるぞ。でも、そこでもう少し踏ん張ってみろよ!」
と言う意味をこめて、
「頑張れ!」
って、「心から」湧き出てくるんです。
口先だけでいえる言葉では決してありません。少なからず、僕にとってはそうです。
いい例があったので、ビデオ載せておきます。
これが、チームメイトを心から案じ、励ましたい時の
「頑張れ」
です。
なるべく気軽には使用せず、本当に分かち合える人にだけ(プロスポーツの応援時は贅沢な消費方法でかまわないと言う持論はある。これに関してはまた今度触れたい)、本当に心の底から湧き出てくるときだけ、
「頑張れ!」
と言ってあげてください。