2011.10.14
ウェイトトレーニングはウェイトトレーニング
ここ最近、
「スポーツ・スペシフィック・トレーニング」
ってうなってる人をよく見ます。
テレビでも、雑誌でも、たまにうちの施設でも見かけます。
でもね、
大前提として、
スポーツスペシフィックは、ウェイトトレーニングにはありえません。
ウェイトトレーニングはあくまでウェイトトレーニングでしかないのです。
野球選手であろうと、バスケットボール選手であろうと、ラグビー選手であろうと、全員同じ。
スポーツスペシフィック・トレーニングは、各スポーツの練習でしかありえないのです。
スポーツのある一部分を見て、その動きをデフォルメした運動を重りを持って行うとどうなるか・・・
怪我します。
当然のことです。
ウェイトトレーニングは重りを持っている以上、大前提としての「コントロール」があるんです。
スポーツがそうであるからといって、重りを振り回して、または弾みを付けて、ウェイト運動をやってはいけないんです。
でも、多くのプロのトレーナーがこういうことを平気で選手にやってるんですよね・・・
あたかも科学的に正しいことを言ってるようなことを言いながら・・・
可動域に関しても同じことが言えます。
スポーツ中にそこまでの可動域が発生しないからといって、可動域を制限させた運動を施す輩がいます。
ラグビーのトレーナーが、試合中に一番力を入れて人に当たるときは、膝の角度は1/4スクワット程度だ!
とかいって、ウェイトでも1/4スクワットしかやらせない人などがそうです。
そうするって言うと、結局はケツ周りが硬くなって、ハムストリングの筋力もなくなって、怪我につながるだけです。
人にぶつかるどころじゃなくなるんです。
先日東京でプロのアスリートを相手にトレーナーをやっている方と話をしたときこんなことも聞きました。
彼が地面から重りを持ち上げるスナッチをやっていたとき、彼の同僚に、
「なんで地面からやるの?! 意味ないじゃん。」
って言われたそうです。
バカじゃないの・・・
そのトレーナーのためではなく、扱う運動選手のために、1から学びなおしなさい
あくまでウェイトはウェイトです。
野球でもなければ、ラグビーでもない。
当然、バレーボールでもバスケットボールでも、なんでもないんです。
ただただ、
よりよい運動選手を作るための手段でしかないんです。
確かに、ある一定のことを終えたら、各スポーツ選手に適した運動をウェイトトレーニングプログラムに取り入れます。
でも、それも結局はウェイトトレーニングでしかないのです。
ウェイトトレーニングをコントロールしたスピードで行わなければならない理由も、可能な限りの可動域を使って運動をするべき理由も、すでに前に書いてあります。
プロのパフォーマンスコーチとして、常識です。