2012.7.25
ウェイトと持久力
長距離ランナー等の持久力が競技の勝敗に大きくかかわる選手を指導するとき、ウェイトトレーニングも回数を増やし、筋持久力を向上させるようなプログラムにする!
というのは素人の考えで、大きな間違いです。
例えば、スクワットを3×100回行える筋持久力を育てたとしても、その持久力はその選手の参加する競技に特化した筋持久力を生み出しません。
スクワットを3×100回行うための筋持久力を育てたまでです。
その筋持久力が競技力向上に大事なんだ!
と言いたいならばそう言っていればいいだけで、それを言うならば、その選手が日々行っている競技練習の中で、その競技に特化した持久力を鍛えるほうが現実的で、まさにスポーツ・スペシフィックなんです。
わざわざウェイト持ってやることじゃないんです・・・
このブログで前からずっと言っているように、ウェイトトレーニングはウェイトトレーニングでしかないわけで、ウェイトトレーニングはスポーツ・スペシフィックになりえません。
つまり、ウェイトトレーニングによって長距離競技に必要な筋持久力を育てようとする指導者は、競技特性のある動きをウェイトを持ってミミックして「ファンクショナル・トレーニングだぁ!」とか言っている詐欺師のような指導者と同様・同等なのです。
まさに素人。
ウェイトトレーニングによって、筋力を上げる、筋パワーを上げる、柔軟性を増す、関節を強くする等の、スポーツ選手として必要な要素を鍛えることはできます。そして、それらの要素は持久力が勝敗を大きく左右すると考えられている競技においても選手を成長させる重要な要素となるわけです。
どう考えたってこの考え方のほうが理にかなうし、「効率的かつ効果的」です。
再度言いますが、競技特性に合った持久力を向上させるトレーニングは、フィールドやコート上ですればいいのです。わざわざウェイトを担いだり抱えたりしながら行おうという考え自体があさはかだし素人チックなのです。
ウェイトトレーニングはウェイトトレーニング。
以上。