2012.10.13
S&Cの効果はどれくらいか?
S&Cスペシャリストが運動選手にできることは多くありますが、それがスポーツ・パフォーマンス(身体能力とは別物)に対してとなると、その効果と価値は残念ながらそれほどありません。
まぁ、それを何度も経験しているからこそ、ここ最近才能才能と言っているわけですが…
きっとS&Cプログラムの効果は大学からプロレベルまでの選手たちで5~10%程度のスポーツ・パフォーマンスの向上(全く科学的根拠はありません。経験や感覚からのみの数値ですけど…)でしょう。それだって大したもんですが、この分野に多大なる期待や信頼を持っている人にとっては少ない数値だと思います。
だって、
S&Cスペシャリストはボールをバットに当てさせられません。
S&Cスペシャリストはボールをゴールに入れられません。
S&Cスペシャリストは一本やKOを与えられません。
その手助けをするのみで、勝利自体を与えることは残念ながらできないんです。
でも、先に述べた数値をマイナスにすることもできます。そして、非常に悲しいことに、それを実際にやっている自称スペシャリストもいます。
なんだか全くわけのわからないことをやって怪我させちゃうやつとか、その運動選手がやっているスポーツには全く適さないトレーニングをさせちゃうやつとかがそれです。
今年大躍進したMLBのチームがあります。ずいぶん長いこと弱くてプレイオフに出ることなどなかったのですが、今年は出てました。
そのチームで長いことS&Cコーチをやってた人を知っています。日本にも講師としてきてました。
僕はその人のトレーニング方法を見てすぐに「こいつはねぇな」と気づきました。
詳細は長くなるし面倒くさいんでここでは書きませんが、とにかくないんですね。
「結局メジャーのコーチって言ったってこうなんだよなぁ」の典型。
で、その人が数年前に独立したんでそのチームからは離れたんですけど、彼が離れたこととそのチームの今年の躍進が関係あるかもなぁ…と思っていたところです。
つまり、S&Cスペシャリストと自分を呼んでしまっている人に指導されてしまう場合、心身ともにネガティブな効果が表れて、結果それなりにやっているS&Cコーチに指導されている選手達には勝てなくなるんです。
いくらスポーツ・パフォーマンスに対するS&Cの効果はそれほど高くないとはいえ、プラスであることに間違いはありません。
でも、それは「本物」であるという条件下での話ですから。
そうでない場合、結構大きなマイナスな結果を及ぼす可能性があります。
S&Cスペシャリスト
生み出し可能な直接的な効果はわずかなのに対して、その責任は比較的大きい。
しかもやり遂げた仕事に値する報償と社会的地位が上がる可能性はそんなに高くない。
なんだったら選手の不調のとばっちりをチームやマスメディアから受けることも少なくない。
凄い業界…
でも俺これしか知らないし、他に得意なものないし…
最後に、今回の内容に関係あるようなないようなことを書いて締めます。
松井にはもう少しだけでいいから頑張って欲しいぃ!!!