2015.11.5

プログラムデザイニングを学ぶ

ウェイトトレーニングのプログラムを作れるようになりたい、という希望をお持ちの方は多いです。それを学びたいという希望を持って僕のセミナーを受けに来られる方も複数いらっしゃいました。

端的に言って、単発のセミナーでは、プログラムデザインは指導できないし経験していただくこともできません。数ヶ月の定期的な指導を受けていただければ、なんとなく雰囲気をつかめるだけの経験は提供できます。
週に2?3度の指導を4ヶ月ほど受けていただくと、かなりの内容を経験していただけますが、その期間、体だけでなくしっかりと脳を動かしていただかないと、ただ経験するだけで、実際にプログラムデザインができるようにはなりません。

目標とする競技イベントから日数を逆算し、その期間で可能な限り有効な時間の使い方を思いつくことから本来のプログラム作成は始まります。
ですから、真剣にスポーツ競技に参加している他人の体のためのプログラム作成は、自分がただ運動をするためのプログラム作成とは、天と地ほどの難易度の違いがあります。

様々な種類の運動方法を熟知し、運動回数や強度による体の変化も確実に自分の体で経験して知っていることは、作成のための前提条件でしかないのです。

山ほどあるプログラムデザイニングに関する引き出しの中から、時と場合と選手の身体能力を丁寧に考慮し、目的とその有効期間を十二分に加味した上で提供するのが「ウェイトトレーニングプログラム」です。

運動選手にプログラムを提供するという責任とその難しさを熟知すると、人はそう簡単に「俺はプログラムデザインができる!」と豪語できなくなります。
実際に、週2回で4ヶ月行われたGS Performance第1期S&C塾受講生でも、現状で確信を持って「どんな選手にだってトレーニングプログラムを提供できる!」と豪語できる人材はいないでしょう。全修了生がまだまだ発展途上だと思っています。

「ウェイトトレーニングプログラムデザイニング」とはそれほどの代物なのです。

ウェイトトレーニングの動作パターンやテクニックを指導するのは、単発のセミナーでこなせます。しかし、単発でも数日でも月1?2のセミナーでも、「ウェイトトレーニングプログラム」を経験していただくことは不可能、ということをどうかご理解ください。

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