2018.5.24
CLやSNやJKの挙上重量はフィールドやコートでの爆発力につながる。そのためには下半身だけでなく上半身の筋力も必須となる。
CleanやJerkやSnatchで重い重量を扱うことと、競技でのパフォーマンスは関係ないという思考を持ってしまう方も多いけれど、そんなことはない。
ウェイトトレーニングのプログラムに入っているそれらの運動でより重い重量を扱えるということは、より重い重量を持って跳び上がり、より重い重量を支えてキャッチに至れるということだ。
それは自身の「より高く跳べる」「より速く走れる」という身体能力にしっかりとつながる。
例えば、Clean中、跳び上がりまでは重量を持って行えたとしても、そこにキャッチが伴わなければ、まずキャッチ分のストレスが自身の体に還ってこないのでキャッチで育てられる筋力は育たない。そしてキャッチをしなくてもいいという潜在意識から、全力での跳び上がりも起こしていない可能性も非常に高い。
やはり、せっかくアスリートの限られた時間と体力をわざわざウェイトルームに持ち込みトレーニングを行うのであるならば、可能な限りその時消費する時間と体力は最大限の有効利用をしたい。であるならば、可能な限り重い重量を用いて運動をしたい。
アスリートのトレーニングプログラムにオリンピック・スタイル・リフティング種目が入るようになって久しいが、それら運動を完成させるには、胸から下の部位が作り出す爆発的な筋力だけでなく、キャッチ時に重量を安定させるための上半身の筋力が重要になる。
つまり、Cleanのキャッチには上背部と肩と腕の筋力が、胸から下の部位の力で跳ね上げた重量を獲れるだけに達していなければ、キャッチには至らない。SnatchもJerkでも同様のことがいえる。
参加している競技に関係がないから上半身の筋力はいらない。むしろ邪魔だ。という考えに至ってしまうアスリートの思考回路にも理解を示すが、筋力が上がり重くなるから邪魔になるようなトレーニングプログラムは、まともなS&C指導者は組まない。上半身の筋力が上がれば、確かに筋量も上がってその分重くなることは当然あるが、上で説明したように、胸から下の競技中に”爆発力”を生む部位に大いに還元させるようなプログラムを提供し、そして実際に指導時にも身体能力を最大活用できるような工夫をしつつトレーニングを実施させることができる。どの部位においても、筋力はあるに越したことはない。
S&C指導者も、選手に上で記したような指摘や提言をされて悩むようであるならば、選手の希望通りのプログラムと指導をすればいい。しかしながら、確かな知識を持ち、ご自身の指導に信念をもっているならば、自身が創りうる「最善」に値するプログラムと指導をアスリートに提供してあげて欲しい。
そして、オリンピック・スタイル・リフティングのテクニックは、ある程度の重量を抱えなければ磨くことはできない。軽い重量でいくら動きの美しさを磨こうとしても、その”余裕がある”という事実が体にそれを許さない。これに関しては、実践者でなければ知りえない真実がある。
そして、チャレンジングな重量を扱う際に当然出てくるのが「落とせる」という環境上の問題だ。
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