2021.1.20
グアムから最終的にはオーストラリア
「太平洋の地図を思い浮かべてください」
と運動指導中にクライアントさんにお願いすることがあります。
「オーストラリアは簡単に見つかりますよね?」
「ハワイ島は、場所の見当がつく人は見つけられるはずです」
「ただ、隣のオアフとかマウイは小さすぎて拡大しないと見えもしないはずです」
「それで言うと、グアムってなったら小さすぎるし場所の見当つけるのも難しいし、探すのもう不可能じゃないですか」
「今その運動やってる時のお尻って、脳みそにとってグアムなんですよ」
「脳みそがお尻を見つけやすくするために、まずはハワイ島くらいにまでケツの存在感を成長させてみましょう」
「この運動は、ヒップスラストなどの運動でお尻の筋力を向上させつつ、他の運動もやって脳みそと体のコネクションを強めて、少しやりやすい体になってから再チャレンジしましょう」
これが、クライアントさんにある運動をチャレンジしていただいたけど、どうもうまく体に入っていかなかったときの、私なりの説明方法です。
この中でも記した「脳みそと体のコネクション」にも個人差があります。この”コネクション”は、それまでの身体活動の経験やセンスなどの差で、その強さは千差万別です。
上の比喩を用いれば、ハワイ島くらいの大きさで適切なフォームを習得することができる方もいれば、パプアニューギニアやオーストラリアくらいにまで成長しないと習得に至らない人もいます。
運動テクニックの導入そして指導のためには、とにかく筋力が足りないとされる部位を明確に見定めることと、念を入れてその個所を育てることが、技術習得の最も重要なカギです。
運動テクニックというのは、「できる」だけではまだまだ足りません。
「繰り返し再現できる」「エラーが起きたときに気づける」「エラーが起きたときに修正できる」「重量を持っても繰り返せる」のレベルに達して「習得」なんです。
筋力もさることながら、”コネクション”も非常に重要な要素で、だからこそ運動テクニックの習得は非常に難しいのです。
技術習得も、そして習得できないという現実も、指導者よりも指導対象者に対してつらいものです。
可能な限り、目的に対して直線的な指導ができる指導者でいられるよう、日々精進です。