2021.3.11

垂直跳び動作の変化について

7375B02D-518C-407C-883D-9AE20E58F560女性クライアント垂直跳び動画1

女性クライアント垂直跳び動画2

 

7ヶ月間のトレーニング指導を受けていただいたクライアントさんの垂直跳び動作の変化をシェアします。
*2本目の動画(動画2)と1本目の動画(動画1)までの期間は4ヶ月です。

この間にパワーアウトプットの向上が起きたのは当然のことながら、メカニズムの大きな変化も起こっています。
腕振りはダイナミックになり、臀部から脚部の“跳ぶ準備”も顕著に変化しているのがご確認いただけます。
この変化は、ウェイトトレーニングで上背部から臀部とハムストリングそして足つま先にかけて柔軟性と筋力を適切につけていく運動を積み重ね、同時にジャンプメカニズムの指導も行った結果です。
そして懸命にGS Performanceのプログラムに取り組んでくださった彼女の努力の賜物ですね。

もう一点注目すべきは、着地動作の変化です。そして「健康」という概念でいえば、こちらの変化の方が価値は高いです。
衝撃吸収の主役となる部位が、膝(動画2)から臀部(動画1)に移行しました。
膝が主役となると、着地で膝が前にシフトしながら大腿四頭筋と膝関節構造(骨・腱・靭帯・皮膚)が中心となり着地動作の衝撃を吸収します。しかしながらこれを繰り返すと膝への剪断力が原因の障害発生の危険に晒されます。
それに対して、動画1での着地動作では、臀部の後下方への屈曲で衝撃を吸収することで、膝関節に対してもストレスの少ない動作パターンとなっていて、腰、臀部、膝の関節構造に無理(剪断力)をかけることも極端に減少しました。しかも、動画1での着地姿勢が競技動作中も取れれば次に起こる状況にも迅速に対応できますが、動画2の姿勢からではそれは難しいですよね。そういった点でも、この着地姿勢を取れるようになったのは大きいです

ただ実はGS Performanceでの指導の中で、着地動作の指導はしていません。ウェイトトレーニングで適所の柔軟性と筋力を向上させた結果、この着地が無意識で発生するような身体能力になったのです。
この垂直跳び動作の中で自然に出るのならば、競技動作中にも無意識に発生するのは容易に想像できますよね。
これが適切なウェイトトレーニングテクニックを取り入れていただく大きな理由です。
無意識に競技動作に大きな影響を与えるからこそ、ウェイトトレーニングフォームは関節に対して優しい、健康的な代物である必要があります。

 

筋トレはジムだけで完結するものではないのです。幾度も反復される競技動作や日常生活中の動作パターンにも大きな影響を与えるからこそ、障害発生の可能性が秘めていることに目も向けず、安易な気持ちで「重いものが挙がればいい」という目的に全うすることはできないのです。
ましてや、大事な人様の体に運動指導する機会を与えていただいているS&C指導者が、クソみたいな不健康フォームを身勝手に指導することはもってのほかです。

 

ウェイトトレーニングは、「健康」という重要な核を持つ身体能力向上を達成するためのツールであるべきです。
そのウェイトトレーニングを指導する人材であるならば、その重大な任務を全うするために十二分な知識と技術を保持していただきたいです。
そしてもう一点、「動き」の指導を中心に活動する人材は、その効率の悪さと健康不促進のリスクを認識し、それらネガティブな要因を大きく減少させる工夫をしっかりとしつつ、人様の指導に全うしてください。

 

指導者の無能の被害者は、常に指導対象者です。
安心してウェイトトレーニングを実施したい方、そしてその方法を学びたい方は、ぜひGS Performanceへお越しください。

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