2026.9.4

高く登るための苦労 > そこに居座る苦労

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The Home of GS Performanceが所在する永代二丁目南町会の氏神である富岡八幡宮の3年に一度の大祭で、江戸三大祭りにも数えられる「深川祭」のメインイベント氏子町会神輿連合渡御が8月16日に開催されました。

2年前に富岡八幡宮神輿総代(祭と町会神輿を取り仕切る責任者)という大役を授かり、以来この日のために多くの時間を会議や下準備に費やし、今回初めて総代として大祭を迎えました。

今までとは全く違う立場で迎えた深川祭は、感慨深くもほろ苦く、しかし結局は素晴らしい経験となりました。

この土地に生まれ、環境のおかげで祭り好きとなり、この町で祭をやらなければならないという責任感を持ってしまい、そのために必要な経済力を持つための職の選択をし、偶然にもその職に長けた能力を持ってたおかげでどうにか理想に近い形で人生は進み、今年ようやく総代として祭を経験するとこまで来ました。

その私の人生を徹底してサポートしてくれた両親に、特に女がてらも祭を心底愛する母に私の総代半纏姿を見せることができ、本当に良かったなぁと思っています。

 

富岡八幡宮例大祭は大きなリベントです。今年も3万人の担ぎ手と31万人の観客があったそうです。さすがは江戸三大祭りに数えられるだけはあります。特に今年は祭の数週前からテレビでも特集を組まれ、より多くの方が祭の存在を知る機会があったのでしょう。本当に多くの観客が祭のメインストリートである永代通りを埋めていました。

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さて、とはいえ今回久しぶりにブログを書こうと思ったのは、この祭が無事終了したという報告をするためではないんです…

結局はS&Cに関する想いを強く感じたから、それを吐露しようと思い書き始めました。

 

まず、今まで私が大祭に向けて準備すると言えば、「体の準備」でした。

我が町の神輿がこの祭りに参加する他のどの神輿よりも威勢良く動く、それを全うするために、神輿の舵取り役であった私は懸命に体を鍛えました。22歳の時に初めてその舵取りの大役を預かり、結局46歳になるまでに8度の大祭でその役目を全うしました。毎年祭が終わるたびに、やり切った満足感の後に「まだまだ成長できる。しないといけない。」という強い想いが芽生え、祭のたびに祭仕様に身体能力を向上させ、そして2017年の大祭、私が40歳の時に自分がなりうる最高の祭仕様の身体能力を完成させました。実際にあの時の自分の仕事は見事なものだったと自負しています。当然それは完璧ではなくまだ上はあります。でもその年の祭で、22歳で初めて舵取り役を経験し悔しい思いをしてから20年近くの間に着々と作り上げてきた、「永代二丁目南町会の神輿を深川で一番威勢良く動かす」という大義を果たすための理想の仕事ができたと思いました。

だからこそ、2023年の大祭(2020年の大祭はコロナで中止)では一歩引いた立場で我が町の神輿を支えようと決意していたのですが、結局は同じ大役が廻ってきて、前回から6年の歳月が経ったとはいえ、体を鍛える日常はずっと維持していましたから、それなりに優れた仕事はできたと思っています。

それで感じたことは、(本来は比べるべきではないレベルの話では決してないのですが、便宜上です便宜上…)、一旦ある一定レベルの身体能力、競技技術を有して活躍できる立場にまで登った人材は、その登るまでにかけた労力から少し下げた労力を継続してさえいれば、その競技レベルで活躍し続けることはできる… という仮説どころの話ではないくらいの仮説です。

とはいえ、かなり芯を喰った推測だと思っています。

経験値から得た競技上の駆け引きもあるでしょうし、余裕もあるでしょう。だから無駄な体力を使わずに効率よく体を動かすことができる、という事実もあるでしょう。とはいえ、やはり「このくらいできれば活躍できる」という事実を実経験と共に確認すれば、「もしかしたらあれも必要かも、もしかしたらこれも必要かも」といった無駄な労力の発揮を準備段階で必要としないため、準備そのものが楽になります。そこもまた大きいのでしょう。

自分が活躍するための現実的な策、その存在が準備でも試合当日でも、己に余裕を与えるのだと思います。逆に言えば、成功を経験することができていない人は、いつまでたっても成功に必要な努力をピンポイントで知ることはないのです。だからいつまでたっても非合理的かつ非効果的な練習やトレーニングを積み重ねてしまうのでしょう。

そして成功体験は大きな自信も生みます。日々の積み重ねに対する自信が生まれれば、心の余裕も生まれます。たとえ、試合の中で敵が自分の想像を超えるパフォーマンスを出したとしても、成功体験を持つアスリートであれば、そこでも現実的でいられるはずです。つまり、「これはすごい、でもこれは続かない」だったり、「これはすごい、俺がどう抵抗しようが抑えられるレベルじゃない」、こういった判断やあきらめは無駄な労力を回避することに繋がります。

己を知っている、これが成功者の強みになるのです。

 

今年の祭の中でも、数度神輿に触れる機会がありました。このブログの一番上の写真にも私の腕が見えます。青い半纏が私です。この時、少し下がっていた神輿をこの腕一本でクイと持ち上げました。それをするだけの筋力を私が持っていたからできたという根本的な事実はありますけど、あの場面ではどこにどう力を加えれば神輿が持ち上がるかを知っているから、必要最小限の力発揮でクイっと神輿を上げることができました。そして同時に周りの神輿の担ぎ手には「ほら!ひじを伸ばせ!」と大きな声で伝えているんです。そうすると私の力が加わり持ち上がった神輿は、私なくともしばらくは上がったままでいられます。

これが実際の力と経験から得た技術の融合です。(先にも述べましたが、高レベルでスポーツに励む方々と同じレベルの話の内容ではないのは重々承知してます。便宜上です便宜上…)

 

多くの選手が、成功をつかむために必死に日々努力しています。今のところ「成功」というレベルに達していない選手たちは、「自分はいつまでこんな苦労をしないといけないのだろう」と思い悩んでいるでしょう。でも辛く厳しい苦労を重ねられるだけ重ねてみてください。可能であればその苦労は成功に直線的であればいいのですが、そんな簡単にその直線的なレールを見つけることはできないので、幾度かは回り道も経験します。自分が成功するために必要な道程を知るためには、やはりそれ相当の苦労が必要です。だから成功に至るまで苦労を経験してください。

そしてここからが重要です。自分の思い描く成功に近寄った際に、具体的にどのようにしてそこにたどり着いたのか理解できるよう努めてください。そうすると、それ以降の苦労は軽減されます。効率よく合理的な成功に至るためのプロセスが見えるからです。

当然それより上に行くためには、また違う苦労を積み重ねなければなりませんが、それまでのプロセスをしっかりと理解していれば、それ以降に無駄骨を折るリスクは少ないです。己が何ができるのか、己は何ができないのか、己の伸びしろは、己の限界は、それらを理解していれば、その後の効果的かつ合理的な成長策を生み出すことができます。

だから、一度徹底的に苦労を積み重ねてみてください。

 

そして指導者の皆さん、その選手たちの苦労が成功に直線的であるか否か、それはあなた方にかかっていますよ。選手たちはあなた方が指示したことを実践する立場です。「コーチ」という単語のもともとの意味を知っていますか?荷馬車、ですよ、つまりあなた方の上に乗った選手たちを成功に連れて行ってあげるのはあなた方コーチなのです。でも荷馬車とコーチの大きな違いは、実際に走って疲労を経験するのはコーチではなく選手だということ。しかも、実際に勝敗の結果の直撃を受けるのはコーチではなく選手だということ。だから選手たちのために目標まで直線距離を選ぶ努力を徹底してあげてください。それがプロの指導者です。

S&Cコーチなど、勝利に大した影響力を持っていません。例えれば、S&Cコーチの影響力は、このブログの最初の写真の私の腕が神輿に与える影響程度でしかないです。つまり、力が強く経験値もある私はどこにどのような力を加えれば神輿が少し持ち上がるかを知っているから、効果的かつ合理的に神輿を持ち上げるための策を全うできるだけ、それだけの話です。

でも競技コーチは違います。ここで同じ写真の神輿の中で的確なたとえが見つかればかっこいいのですが、残念ながら今の私の想像力では、あの写真の中に競技コーチの影響力を例えるための代物を見つけることができません…

でも、少なからずみんなが知っている事実の中でも、競技コーチはS&Cコーチよりも選手と接する時間が長いです。選手が体力と時間を消費する身体活動をより多く設定します。選手が試合に臨む際に横で具体的な策を伝えます。これだけの事実だけでも、選手たちにとっての競技コーチの存在価値の大きさは明白です。

 

最近はブログを書けば常に「競技コーチ頑張れよ!」と言ってますね… 本当にそれを常に強く思っているんでしょう。

 

競技コーチ頑張れよ!

 

選手たちが、彼ら自身で成功への道筋を理解するために、競技の基礎を教えてあげてください。それら選手がその競技で成功するためのアイデアを提供してあげてください。「成功へのレール」に乗せてあげてください。

そして結構大事なもう一点、無駄な夢を思い描かさせずに、その選手に合った現実的な競技レベルを教えてあげてください。人間誰しもに限界はあるのですから…

 

S&Cコーチとして、まぁ先日はこの国のMMAの未来を背負った大事なファイターに危害を加えているという評判もあった僕ですけど…、常に念頭に置いているのは、「選手に無駄なことを絶対にさせない」ということです。

プログラムは選手たちの成長と目標に一直線の内容です。その選手に最適で最善なS&C指導をしています。

もし競技練習だけでは自分の理想にたどり着くことはできない、何か他の苦労も経験しないといけないのでは、と強い不安感じ、そしてじゃあS&Cトレーニングをやろう!と強く覚悟した時には、うちに連絡してください。

専門家っぽく同業者っぽい人材ですら到底理解することができないほど凄く高いレベルで、成長と目標に直線的なS&C指導を提供させていただきます!


 

最後で唯一の反論です。

うちの指導で慢性の怪我が格段に改善した人はいますが、その逆の経験をした人はいるのだろうか?…
うちの指導を数か月以上受けて体調が格段に改善した経験を持ってない人はいるのだろうか?…

体の動きと関節の成り立ちを丁寧に把握して各運動の動作パターンを構成させているので、うちの運動が障害を起こすということはないです。しかも、不自然と見受けられる動作パターンを持つ運動でも、筋力はしっかり育ちます。うちのBSQだと重量が上がりにくい的なことを発してた人もいたらしく… うちのBSQでも、同名でも違うフォームの運動と同様もしくはそれ以上に筋力を育てますよ。

そしてうちのSQのフォームの背景は幾度もブログで書いてますんで、本当にそれを知りたい人は読み返してください。


 

 

 

 

p.s.

アスリートだけにとどまらず、ただただ健康に日常生活を送りたい。今まで以上に活発に生活したい。そんな方々にも指導させていただいています。

日常生活には健康を害しうる幾重に連なる数多のネガティブな障害があります。GS Performanceでの週1回や2回のトレーニングはその無数のネガティブ弾に対抗するために、数弾の太く大きなポジティブ弾を撃ち込むようなものです。

 

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これに関してはアスリートも同じですね。ただ、アスリートが競技練習から受けるネガティブ弾の太さと数の多さは、ノンアスリートの比ではないです。だからこそ、少し厳しめのトレーニングですごく強いポジティブ弾でネガティブに対抗しないといけないんですよね。そしてそれが結果的には競技力向上につながります。

長いp.s.でした。失礼しました。

 

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