2010.11.13
移行
今日のブラジルvs日本の女子バレーは非常に惜しかったです。
世界ランキング1位のブラジルから最初の2セットをとり、そのあと3セット連取されて負けました。
ただ、そこで気付いたのですが、日本女子チームの雰囲気が変わりました。
明るい色に染めた髪の毛にピアス
ほんの数年前の日本代表チームでは考えられなかった「自由」が今の日本チームには許されているようです。
当然です。
オシャレをするから負けるなんてことはありません。
厳しいことをしなければ、または一般人が当然のようにできることを規制しなければ、「たるんでる」といわれる時代はようやく過ぎつつあるようです。
確かに今でも「科学的」よりも「伝統的」トレーニングが優先されている『お家芸』といわれるスポーツもあります。
我々プロから見れば考えられない「訓練」をし、科学的なトレーニング方法は「邪道」とされるのを見聞きすると、「ここは先進国だよな…」と、どうしようもない複雑な気分になります。
しかし、「理にかなった」トレーニング・練習メニューを懸命にこなすのであるならば、格好なんてものにとやかく言わなくなった日本のバレーボール界だからこそ、世界1位のブラジルをあそこまで苦しめることができたのだと思います。
確かにまだ勝てていません。
しかし、今まではこのレベルにも達していなかったのですから、この変化・移行を褒めたいです。
いまだにバレーとは全く関係のないアイドルグループをゲームのマスコットのように扱って視聴率を稼ごうとするスポーツ文化には閉口しますが(もしかしたら、選手の見た目を自由にするのもそれと同じ理由かもしれませんが…)、日本のスポーツ文化は「世界規模」に改善されるのかもしれません。
それを心待ちにしていますし、その一端を担えれば、とも思っています。