2012.3.16

ジョギングは健康的か?

先日ロンドンオリンピックマラソン代表が発表されました。
そして、その発表後にニュースでよく見かけたのは、
男子代表選手の1人が「カーヴィーダンス」をやって、それが効果的だった。
という内容。

では、それを検証します。

「雨だれ石をも穿つ」
ということわざがあります。
意味は
「力なき人でも、長い間根気よく努力をすれば最後には成功するということ」
だそうです。
きっと今回代表に選ばれた選手たちも、長い期間、相当な努力をしてきたのでしょう。

ただ今回は、ことわざという視点から離れて、文字通り、
何年も何年も、同じ負荷を同じ箇所に同じように与え続ければ、硬い石にだって穴をあけることが出来る
という意味で、
「雨だれ石をも穿つ」
を捉えてみましょう。

人体に対するジョギングこそ、まさにそれです。

同じ動きで、同じ可動域で何千・何万歩にわたって体を動かし、同じ負荷(地面からの衝撃)を同じ体の箇所に与え続けます。
そうするとどうなるかというと、
同じ可動域しか使わないため、股関節(臀部周り)は硬くなります。
比較的小さな負荷しか扱わないため、筋力(特に背筋とハムストリング)は弱まります。
そしてそれらが悪循環の要因となり、膝、腰、踵、足の骨に支障を与えます。

つまり、ジョギングって体に悪いんです。
心肺機能にいいだけ。

では、どうすればジョギングが体に効果的かつ効率的に効いてくるか?

それはまず、ジョギングのみを行うという運動習慣から離れること。

ジョギングだけでなく、スイミング、スプリント、ファンクショナルな筋力トレーニング、球技等を、運動習慣に取り入れればいいのです。

同じことを同じように長いことやれば、例えそれが体のために、と思って行っていることでも、ネガティブな結果を健康に及ぼすのです。

雨だれ石をも穿つ
です。

で、今回の「カーヴィーダンス」の効果はというと、
日本トップレベルの選手になるほどのマラソンのトレーニングの結果、極端に硬くなった股関節を、いつも行わない動作をすることによって、通常のジョギングでは届くことは決してない可動域まで体を動かすこととなり、それが筋肉と関節への新鮮な刺激となり、結果、よい筋肉・関節中の血流となって、その選手の体に現れた。
それだけのことです。
マッサージ後の爽快感みたいなもんです。

では、それより効率的かつ効果的なことをするためには・・・

ただ柔軟性を向上させるだけではなく、その柔軟性に筋力を伴わせることにより、よりダイナミックな走りと、一歩一歩着地するときに体にかかる負荷を吸収するための筋肉と関節の強度を図ること。
ということは、
長距離ランナーには
「ファンクショナルな筋力トレーニング」
が必要なんです。

でも体重が重くなると・・・
とかいいたい人

いいですか・・・
いつもトレーニングで走っている距離を走り、それ相当のカロリーを消費し、それに筋力トレーニングを行うことで消費されるカロリー消費が足されて、どうやって体重が増えるというのでしょう。

体重はまず変わりません。
変わったとするならば、それはあなたが走る量を減らしたり、食べる量を増やしただけです。

筋トレって運動ですよ。
運動してカロリー消費して、体重増えるわけないじゃん・・・

今回のブログで言いたいこと。
マラソン選手に「カーヴィーダンス」は効果的か?
YES
でも、ヨガだって、ピラティスだって、ただの柔軟体操だって、同様に効果的です。

それよりも効果的なもの
ファンクショナル・ウェイトトレーニング。

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