2013.6.1
ウェイトトレーニングは競技力を低下させてしまうことがあるのだろうか?・・・
また最近ウェイトトレーニングに関してネガティブなコメントが、プロスポーツのコーチから発せられました。
ただそれに対して、「何言ってんの?」的なコメントも多く出るようになって、日本のスポーツ文化の変化に感心しているというのも事実です。
でも実際どうなんでしょうか?
ウェイトトレーニングが競技力を低下させることなどあるのでしょうか?
あると思います。
可動域を十分に使わずにトレーニングをすれば、そのコーチが指摘するような「硬さ」が生まれる可能性もあります。
関節の成り立ちに逆行するような方向で負荷をかけ続ければ傷害も起きます。
運動選手が、知識もなくただがむしゃらにやった結果、これらのネガティブなアウトカムが体に生じるならば、S&Cプロフェッショナルとして私も我慢できますが、これらの常識も知らずに運動指導をしてしまっている人材の存在があるのだとすれば、ちょっとバカにしてやらなきゃいけねぇな・・・とは思うのです。
ただ、どれだけ一生懸命選手に「正しく」ウェイトトレーニングを提供していたとしても、そういったチームコーチの一言で選手からウェイトを取り上げられてしまうということは今後も必ず起こると思います。
S&Cプロフェッショナルがチームの方向性を左右できるようなポジションに着くというのはおおよそなく、常にチームコーチの意向に従わなければならない。
S&Cとはそういう職業であることも常に念頭に置いていなければなりません。
だから言っているんです。
「自分の目の前にいる選手だけが得をすればいい」
~俺様ほど素晴らしいコーチに見てもらえる機会をみすみす見逃しているような奴等なんか知ったこっちゃねぇ…~
といった意味合い以外にも、色々な意味を含んでいつも言葉を発しています。
私と同じ分野で活躍する方々、効率的かつ効果的な正しいことを日常的に選手たちに与えるという大前提はあるにしても、諸々あきらめないとこの仕事やっていけません・・・
再度言いますが、
自分の目の前で努力している人達が得できるような人材でいればいいんです。
切ない無力感が伴ないますけど、以上っす・・・。