2013.6.21
スポーツ・スペシフィック
スポーツ・スペシフィック(競技に特化した)トレーニングという言葉が氾濫しているんで、前にもこの言葉に関する記事も書いた気がするのですけど、ウェイトトレーニングとして確実にスポーツ・スペシフィックな運動の例として最適なものがあるので、今回それを載せておきます。
このビデオで見えるように、少しプルの動作時に腰の湾曲を起こすので、それを改善するための運動として
こういう運動をします。
そして、これがウェイトトレーニングとして行える数少ない”スポーツ・スペシフィック”トレーニングです。
スポーツ・スペシフィック・トレーニングというのは、バスケで言ったらランニングシュートとか2メン・3メンの練習。野球で言ったら素振りとかキャッチボールとかベース・ランニングとかを言うのです。
ウェイトトレーニングはスポーツ・スペシフィックにはなりえないし、S&Cプロフェッショナルがウェイトトレーニングの中でスポーツ・スペシフィックを語りだしたら、ちょっと気の利いたスポーツコーチにグウの音も出ないほど否定されてしまうし、それに対して言い返そうもんなら、その上からもっと否定されてバカだということを露呈するだけです。
幾度もこのブログ上で述べているように、ウェイトトレーニングはウェイトトレーニングです。
アスリートをより良いアスリートにするために役に立ちますが、このウェイトトレーニング自体がバスケットボール技術を向上させたり、野球選手としての技量を上げるということはありません。
また、スポーツ中に起こりうる動きを疑似して、そこに負荷をかけたりして行う動きは、障害発生の原因になりえます。
ウェイトトレーニングを正しく行えば、”体が強くなる”+”爆発力・瞬発力が向上する”+”怪我が起こりにくくなる”=より良い運動選手になる。
ということで、運動選手は競技力も向上する可能性が高い、ということです。
以上、今巷で流行しているスポーツ・スペシフィック・トレーニングとかファンクショナル・トレーニングに関する数言でした。