2014.8.12

引退

昨日たった一人でウェイトを続けてきた体操部の女の子が競技者としてウェイトから引退しました。
彼女は、2週間後の国体予選を最後の競技大会として、人生の半分を占めた体操競技生活からも引退します。

入学の時点で体のあちこちに怪我を抱えていた彼女は、特にひどかった腰が少しでも良くなるように(最近の僕の言語で言うところの”お腰様がご機嫌斜めにならないように”)ウェイトトレーニングを始めました。ナチュラルにオトボケさんの彼女は、当初はそのオトボケが過ぎて、幾度となく僕に叱られていました。その精神的厳しさにもしっかり耐えて、確実に体は健康的に強くなりました。最後の2年間は本当にたった一人でのウェイトでしたが、よくぞ最後まで頑張りました(オトボケは最後まで治ることはありませんでしたがw・・・)。

大学のチームの代表として試合で活躍する選手にはなれなかったけれど、部内で一番努力した選手であったことは僕が保証します。
選手生活の最後に県の代表として戦える舞台ができたことは、これまでの彼女の努力に対するご褒美なのだと勝手に判断していますし、一緒に彼女の努力を見てくることができた人間としては、彼女が最後の演技をする機会を迎えられることを知り本当に安心しました。

真剣に運動競技に参加しながら、健康でい続けるのはたやすいことではありません。しかも、小さな頃から大学生まで体操競技をやっていて、怪我をしないということはまず無理です。その中で、どうにかその怪我をコントロールするために、競技練習とウェイトトレーニングを両立するのは、心身ともにとてつもなくきついことです。しかも、その苦しみを分かち合うチームメイトもなく、たった独りでやるなんて、心の弱い僕では絶対できません。まさに、尊敬に値する決断と努力です。

本当によく頑張りました。
この4年間、あなたは世界中の誰よりも努力をした女子体操選手です!

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