2016.9.9

セミナーを行う責任とそこにかけるプライド

NSCAジャパン南関東アシスタントエリアディレクターでUniversal Strength所属の野口トレーナーから依頼を受け、協会主催のセミナーの企画に勤しんでいました。

せっかくならば今まで誰も触れていない内容を、と思い、幾度か同セミナーで指導してきた全身運動から離れ、多くの人が頻繁に実施する上半身運動にフォーカスしてみようと思いつきました。
しかしながらただ運動動作を指導するのでは価値が薄くなるので、同じ種類の運動動作に工夫を加えることによりその効能を多様に変化させるための知識とテクニックを指導するセミナーにする予定でした。
そして下記のような説明書きとともに協会に提案したところ、「理解が比較的困難とされる科学的文献からの引用をあえてせず」の箇所が問題となり、セミナーの開催は果たせなくなりました。

科学的根拠を重視していることを表明している団体のセミナー告知としては不適切であるという理由があったそうです。
そしてそれならば却下されたとはいえ、その理由に大いに納得です。

専門家の教育はその専門家のためではありません。その専門家が指導する体のためです。
特にアスリートにとってのトレーニングはできる限り効率的かつ効果的でなければなりません。それを実現するためにスポーツ科学者は多くのことを犠牲にして研究を繰り返し、アスリートのためのデータを絞り出しています。
そしてS&C指導者はそのデータを十二分に駆使してアスリートの指導に生かさなければなりません。
だからこそS&C指導者に対して指導する内容の選択は慎重にならなければならないのです。
目的が「健康」のエクセサイズ科学と違い、スポーツ科学の目的は「勝利」です。だからこそスポーツ科学は困難を極めるのです。
今回協会がセミナー説明文の内容を認めなかったということは、今後のNSCAジャパンのセミナーでS&Cを謳う際は全て科学的根拠を徹底的に重視した「勝利」に向かう内容になるのだと思うと、本当に興奮します。やっと協会は真のS&Cを実施する方針を打ち立てたのだと思います。

期待大です!

 

最後に、今回僕が企画したセミナーは、協会が今まで開催したセミナーの中でも最上位のスポーツ科学に則った質であった自信があります。
当然です。僕はS&Cスペシャリストですから。

だからこそ皆さんに紹介したかった…

 
GS Performance 加賀が開催したかったセミナーの説明は下記の通りです
⬇︎⬇︎⬇︎
「The Beauty of Upper Body Training」

このセミナーでは講師がかつて担当したADセミナーで扱ってきた全身運動からは離れて、上半身運動にフォーカスします。

また、理解が比較的困難とされる科学的文献からの引用をあえてせず、講師の経験則を主とした説明に実技指導を加えることより、受講者が今まで幾度も行ってきたであろう上半身運動を違う角度からとらえるための情報を提供しつつも、わかりやすく理解できるセミナーを目指します。

上半身運動もバリエーションの駆使により、同じ名前の運動でもその効果が大きく異なるということもあり得ます。例えば、オーバー・ヘッド運動でも角度や体勢維持時間を工夫することにより、肩の傷害予防効果を増大させることができます。また、同じ押す運動でも呼吸をするタイミングを変えるだけで効能が変わります。

その他にも、パフォーマンスアップと傷害予防に効果的につながる、かつてどのセミナーでも扱われることのなかったであろう工夫を紹介しつつ、S&Cスペシャリストが現状の知識や技術に満足することなく、アスリートの真の役に立つためにどれだけの準備と努力を重ねる必要があるかを説くという、運動指導者としての「美徳」を紹介するセミナーともなります。

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