2017.12.19

学生向けセミナー受講者の声

昨日、学生向けセミナー「GS Experience」が終了しました。

 

本題に入る前にセミナー開始直後に起こった出来事を紹介したいと思います。

このセミナーの初日には4名の参加者がいたのですが、ある理由があって、そのうちの1名の方の受講を遠慮していただきました。というのも、その方から領収書の要求いただいたので、「なぜですか?」と尋ねたところ、「職場でトレーニング器具を取り入れて運動指導を開始するので、今回受講させていただくこととなった。受講料も職場から出ている。だから領収書がいただきたい。」という内容でした。博士課程に在籍している方だったので、学生向けセミナーに参加いただけないことはないのですが、やはりそのような理由があるのでは私がこのセミナーを実施する意味合いと大きくかけ離れてしまうので、その方には他のセミナーまたはパーソナルトレーニングでの受講を勧めさせていただき、ありがたいことにその方にもご理解いただき、1月からパーソナルトレーニングを受けに戻ってきていただけるというお言葉もいただきました。

このセミナーの趣旨は、S&Cプロフェッショナルになりたいという学生に「S&Cとは何なのか」「運動指導を生業にするということはどういうことなのか」を指導することです。私は、GS Performanceとして独立する前は10年以上も大学にて学生を指導していた経歴もありました。そして東京にて運動指導を開始してからも、S&Cの専門家を目指す学生に引き続き指導をしていきたい、という希望も強くありました。

このセミナー自体が、あくまで今後世に出ていく学生を対象としたセミナーだからこそのセミナー内容でしたし、未だ”プロ”という立場ではない学生を指導するからこそ、受講料は他のセミナーに比べると格段に安価に設定させていただいていました。何よりもこのセミナーを受けたからすぐに他人の体に運動指導ができるような知識が植え付けられるはずもないため、双方のニーズは決して合わないという現実もあったので、その方の受講を認めることができませんでした。

今後のために申しあげておきますと、このGS Experienceはもうすでにプロとして活動されている方を対象としたセミナーではありません。所属する大学の運動部のサポートをしていてその中で金銭が発生しているというならば当然理解を示します。しかし、社会人として運動指導をする生活もありつつ修士や博士課程に所属している方のためにあるセミナーではありません。そのような方には基礎セミナーやO-Prep!やS&C塾やパーソナルトレーニングを強くお勧めいたします。

 

 

さてさて本題に入ります。

このセミナーは実技を中心に展開されるのですが、同時に座学を通して「S&Cとは何か」「S&Cプロフェッショナルになるためには何が必要か」を理解していただく内容になっています。

私がS&Cに向けるプライドが非常に高いので、その座学の内容も「考える」「調べる」「比べる」「競う」という作業を多く伴いつつ、どれだけS&Cという仕事は崇高で責任あるものなのかを説き続けました。それでいながらも運動指導という業種の厳しさも突き付け、「こんなに苦労しなければならないのに見返りはかなり少ない悪夢のような業種なのだ」という現実もしっかり伝えました。

それでも今回の受講者は常に前向きにセミナーに参加し、10週間という短い期間ではありましたが、彼らなりのS&Cに対する考えと覚悟を持つことができたのではないかと思っています。

 

今回の参加者の3名は次の通りです。(参加者から掲載の許可をとっています)

順天堂大学大学院 博士前期課程1年 瀧内佑一さん

順天堂大学 3年 萩原拓光さん

早稲田大学 2年 真竹雄也さん

 

彼らの声をお聞きください。

↓ ↓ ↓

瀧内さん

Q:受講前と受講後のS&Cへの認識に関する変化
A:S&C指導者という仕事に対する自分の考え方が大きく変化しました。受講前は、S&C指導者に必要な心構え、覚悟が全く足りていませんでした。恩恵を受けるのも被害に逢うのも指導対象者なので、知識や経験はもちろん大事ですが、指導対象者を1番に、親身になって考えなければいけません。私は、指導者本位、自分本位な考え方から、「選手のために」という思いを根底に置くようになりました。今後活動していく上で1番大事な部分が変化したと思っています。

Q:GS Experienceを受講してよかったと思う理由
A:1点目は、自分の弱いところ、できなかったところが徐々に改善され、最終的にできるようになったことです。できなかったことができるようになったという経験は、今後指導する上で大きな財産になりました。2点目は、加賀さんの指導を目の前で観れることです。すべて勉強になります。もちろん「なぜ?」を徹底して考えたうえでの話です。

Q:受講しなければよかったと思う理由
A:よかったと思う理由と表裏一体ですが、自分の弱いところ、できないことを受け入れることは非常につらいです。他の受講生もいる中で、加賀さんから「違う」「それじゃない」と指導され、受講日以外の日に必死に練習してもできない時はメンタルがやられそうになりました。自ら学びに行っているはずなのに、足取りが重い日もありました。

Q:今後受講を希望される方へのアドバイス
A:S&C指導者になりたい、少しでも興味がある人は、ぜひ受講すべきです。S&Cという仕事から実技まで、幅広く、深く学ぶことができます。GS Experienceを受けたからといってS&C指導者としてスタートできるわけではありませんし、むしろ「こんな大変な仕事なんだ…」「スタートするどころかスタートラインがまだまだ先…」なんて思うことが多いかと思います。しかし、きっと今後の活動の指針が定まる貴重な場になると思います。もし受講される際は、臆せず積極的に学んでください。

 

萩原さん

Q:受講前と受講後のS&Cへの認識に関する変化
A:受講前はS&Cコーチは科学的根拠のあるものを選手に合わせて指導すればよいと思っていた。受講してみて、まず人に指導することの責任、教えるうえでの背景となる知識量や自分の実践能力、動作観察の眼、それだけでなく、選手・クライアントの心理面の管理やコーチング方法など、様々な要素をクライアント以上のレベルで行う必要があり、思っているよりもはるかにシビアな世界だということが分かった。

Q:GS Experienceを受講してよかったと思う理由
A:自分が思っていたS&Cコーチのあるべき姿や、実際にS&Cコーチとして活躍している加賀さんに指導していただけたことで、どういうS&Cコーチになりたいかというイメージを持つことができた。また指導をしている時に気を付けていることや信念を知ることができたため。

Q:GS Experienceを受講しなければよかったと思う理由
A:受講するにあたっての復習・教わったことの練習をしっかりとすることが前提となるので、現在も競技を続けている自分にとっては、そこに割く時間が多く、自分の競技の練習が少しだがおろそかになってしまったため。

Q:今後受講を希望される方へのアドバイス
A:今現在漠然とS&Cになりたいと思っている人や、なりたいけれど何をしてよいかわからない人達にぜひおすすめしたいです。自分が考えていたことの甘さを実感でき、S&Cであることの責任と覚悟を見つめ直すきっかけになります。また、指導していただく加賀さんは信念を強く持ち、S&Cとしてのプライドを強く持っているので、どうあるべきかのお手本のような方だと思います。S&Cというだけでなく、人間としての考えを学べる場でもあると思います。

 

真竹さん

Q:受講前と受講後のS&Cへの認識に関する変化
A:受講前はS&Cに対する知識があまりなく、ある意味まっさらな状態でしたが、ウェイトトレーニングをやっていればどんな人でもうまくなる、といった魔法のようなものとウェイトを捉えていたので、そこに対する認識は変わったと思います。トレーニングによって良いアスリートにすることはできるが、良い選手にすることはできない。さらにアスリートの時間は有限であり、その中できついことをやらせるので、受講前より、アスリートのことを考えるようになりました。

Q:GS Experienceを受講してよかったと思う理由
A:S&Cトレーナーになるためには何が必要なのかをある程度知ることができたのはもちろんですが、自分のクセなど、正しいと思っていたことが正しくないと知ることができたのは一番の収穫だったと思います。

Q:GS Experienceを受講しなければよかったと思う理由
A:実技メインのセミナーであることは知っていましたし、自分で決めたことではありましたが、やはり週1のオフだったので、そこでトレーニングをするのは肉体的にも精神的にも少しきついところはありました。

Q:今後受講を希望される方へのアドバイス
A:S&Cトレーナーになりたいという漠然とした目標しかなく、多少軽い気持ちで始めたこのセミナーでしたが、ある程度覚悟は必要です。与えられた課題に対して、他の受講者に負けないという気持ち、向上心などです。しかしS&Cトレーナーになるためにはさらなる覚悟が必要です。トレーナーになるためには何が必要かももちろん学べますが、どんな覚悟が必要かを学べる数少ないセミナーだと思います。トレーナーになりたい方、すでにトレーナーの方にもおススメです。

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