2019.10.25

GS Performanceでのオリンピックスタイル・ウェイトリフティング関連動作各種名称

「ハイクリーンだと100㎏は挙がるんですけど、スクワットはできないんです。」

とか、

「ハイクリーンしかやったことないです」

とか、

ここ数か月で幾度かこの「ハイクリーン」という名称を耳にしたのですが、その方たちの話を聞いていると、同じ名前でも違う動作を指しているようでした。

そんなことが仙台大学で指導しているときもありました。私が生まれて初めて経験した”ハイクリーンの困惑”は、「この授業ではハイクリーンを指導してください」と指示を受けたときでした。しかも「ハイクリーンっていうのはどういう動作ですか?」と尋ねると明確な答えが返ってこず、それでもその「ハイクリーン」という代物を指導しなければならない事実は変わらず・・・という経験だったので、それ以来、この「ハイクリーン」という単語を好きになれずにいます。

 

まぁ、正直言って運動の名前なんてどうでもよくて、スクワットをスタンディングレッグプレスと呼ぼうが、デッドリフトをピックアップアンドリフトと呼ぼうが、なんだっていいんです。ただ、ある運動動作の名称が人により全く別の動きを指し、しかもそれが複数の運動を指す可能性があるとなると、それはそれで困惑を生みます。

先述のハイクリーンは、私の知る限りPower Clean、Hang Clean、Clean from Power Positionと私が呼称する3種の動作を表す単語として日本国内で流通しているようです。

 

 

というわけで、今回のブログではオリンピックスタイル・ウェイトリフティング関連動作の名称に関して触れたいと思います。

 

先に申し上げておきますと、下で紹介する名称とその動作は、GS Performanceの運動指導において使用する際のものです。これらが正しいというわけではなく、ただただ、GS Performanceにおいてのみ利用される固有名詞です。ただPower、Full、Hangと付く名称に関しては、米国の専門家が同様の動きを指すときにその名称を使っている頻度は非常に高いです。

ですので、もし今まで何の気なしにそれっぽくそれっぽい運動を呼んでいた方がいれば、今後の参照にしていただければ幸いです。

またキャッチポジションですが、立位に近い態勢をPower、しゃがんだ態勢をFullと呼びます。しつこいようですが、うちでは、です。ただ、これも多くの場合米国でも同様の使われ方をします。

 

Power Snatch:地面から引いて立位に近い態勢でのキャッチ。

Full Snatch:地面から引いてしゃがんでキャッチ。

Hang Snatch:膝から引く。ここでの1レプ目はパワーキャッチ、そして2レプ目はフルキャッチ。どちらにしてもHang Snatchであることに変わりはありません。

Snatch from Power Position (High Hang Snatch):腰から引く。これをCleanの手幅とキャッチ位置で行うとClean from Power Positionになります。これに関してもキャッチのポジションにかかわらず名称は同じです。

Snatch Pull:地面から引きエクステンションまで。これを膝から行えばHang Snatch Pullと呼びます。

Snatch Deadlift:地面からエクステンションの手前までをコントロールした動きで行う。

Power Clean:地面から引いて立位に近い態勢でのキャッチ。

Full Clean:地面から引いてしゃがんでキャッチ。

Hang Clean:膝から引く。ここでの1レプ目はパワーキャッチ、そして2レプ目はフルキャッチ。どちらにしてもHang Cleanであることに変わりはありません。

Clean Pull:地面から引きエクステンションまで。これを膝から行えばHang Clean Pullと呼びます。

Clean Deadlift:地面からエクステンションの手前までをコントロールした動きで行う。

Power Jerk:立位に近い態勢でのキャッチ

Split Jerk:足を前後に開いてキャッチ

Jerk Dip n’ Thrust:エクステンションまで。

 

再度申し上げておきますと、これらはGS Performanceの指導において上記で紹介した運動を用いる際に使用する名称であり、これらが正しいわけでも絶対でもありません。ただただ、ご参考までに・・・というレベルの紹介でした。

 

落とせる環境だからこそ、クリーンやスナッチ等のバリエーションも多く指導に用いることができるのが、The Home of GS Performanceの強みです。そして何より、それらの運動を的確に指導できる指導者が存在するのがGS Performanceです。

プライオメトリックスに分類されるオリンピックスタイル・ウェイトリフティングの動作は、体の様々な部位が関与する複雑な動きです。それらを的確に指導できるという事は、人体の爆発的な動作に関する知識があるという事で、それら知識は、フィールドやコート上で必要となる「走る」「跳ぶ」「止まる」「方向転換する」といった、アスリートにとって重要な動作の指導にも大いに生かされます。むしろ、それら動作をより研ぎ澄ますためにオリンピックスタイル・ウェイトリフティングを指導に用いるのがS&C指導者です。

目の前に来てくださるアスリートに必要な動作パターンを指導に取り入れることはS&C指導者としては当たり前の作業ですが、それを的確にできる人材はそう簡単に見当たりません。

明日の自分の成長は指導者選びから始まるのかもしれません。

アスリートの限りある体力や時間やお金を無駄にしないためにも、S&C指導が必要な際にはGS Performanceにご一報ください。

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