2020.1.17

「ベンチプレスのとこの人」という近所の方の表現が気になったので、それが事実が検証してみました

The Homeを現在地にオープンしてから3年半になろうとしています。

多くの地元の人も、ここでは体の大きな人がスポーツジムをやっている、という認識を持ってくださっているようです。

 

先日、ジムのお客さんであり仕事仲間でもある方々と忘年会をした時のことです。私がその店に入った途端、隣町会のご婦人たち数十名が目に入りました。偶然にもその店で同じく忘年会を開催していらっしゃったのです。その偶然に戸惑いながらも、私が本当に小さい時からお世話になっている方々も多かったので、皆さんにあいさつさせていただきました。そして、私の顔になじみのない方々に対して、昔から知っている”おばちゃん”達は、「あのベンチプレスのとこの加賀さんよ!」とご紹介いただいていました。そしてそれを耳にしつつ、「まぁ、ベンチプレスのとこ、ってのはわかりやすいのかもしれないよなぁ…」と、モヤモヤを感じつつも実感しました。

 

C1FA9FC2-F47C-4B65-85B8-8AF83BC5A139

「スポーツジム」という呼ばれる施設の一般的な見た目とはThe Homeは確実に異なる様相です。ガラス張りなので外から中を確認することはできますが、そこにあるのはスクワットラック1台だけ。その光景を見た一般の方が想像するのが「ベンチプレス」であっても、何の不思議もありません。むしろ、ベンチプレスすら頭に思い浮かばないのかもしれないし、そうであっても驚きはしません。

しかも、施設の前の道路は多くの方の通勤通学のコースに入っていて、しかも大きな道の一本裏通りという事もあり、結構な数の歩行者が通る道でもあります。ですので、クライアントのプライバシーと集中力を守るために、指導中は下の写真のように視界を閉ざさせていただいています。

309C59B2-6A2E-4081-AB36-CF9929254000ですので、このジムで行われる指導内容は、ここに来た人のみが知ることとなります。であれば、このスクワット1台でできる運動の中でも、ベンチプレスの認知度はその他の運動の数倍に当たると思うので、近所の人がこの場所を「ベンチプレスのとこ」と表現なさるのは、いわば当然といえば当然だと思います。

 

ただ、やはり「ベンチプレスのとこの加賀さん」と紹介され、「ん~んんんンンン…」という感情は湧きます。やはりベンチプレスではないんですよ…

では、実際にうちは何のとこの加賀さんなのでしょうか?

そう思い、うちの施設での運動指導で用いられる種目の中で、最も登場頻度の高い運動を調べてみることにしました。

それが今回のブログ内容です。

 

 

ランキングの対象は、スクワットラックを利用して行う、全身運動・上半身押す&引く運動に当てはまるメインストリーム運動とします。

ランキングは以下の通りです。

 

1: RDL 90.9%

2: BSQ 54.5%

2: OH Press 54.5%

4: DL 50%

5: Pull-up 36.4%

6: RL 27.3%

7: BO Row  18.2%

8: BP 13.6%

 

という結果でした。

という事で、隣町会のおばさま方の表現を、今回の調査結果に基づいて訂正させていただくと、私は「RDLのとこの加賀」です。

見事にベンチプレスは最下位でしたので、私は「ベンチプレスのとこの加賀」からは最も遠い存在となりますので、以降、そのような表現は改めていただければ幸いでございます。(届くでしょうか、この熱い想い…)

 

 

対象がスクワットラックを使う運動という限定の中では、ベンチプレスは最下位なんですね。ちなみにBPは週2回以上の頻度でいらっしゃる方に対して利用する傾向にあるようです。

 

GS Performanceの代名詞であるRDLとRLですが、そのRLが6位というのも面白い現実です。この運動はかなり難しいので、最近はある程度臀部に筋力が付いたときに一応RLも指導が、あまりに体に入りづらい時は、念のためBSQを指導してみて、そちらの方が体に入りやすい時は、そのままBSQをメニューに入れるという傾向もあります。ですので、それが影響しているのがまず一つの理由です。そしてもう一つの理由は、RLをウォームアップでは用いるけれど、施設の指導ではBSQを全身のメインストリーム運動として扱い、施設以外での自主トレのプログラムにRLを入れてやってもらっている、という事実もこのランキングに影響しています。

ですので、RLはいまだGS Performanceにはなくてはならない運動である事実は揺らぎません。

DLにも同じ理由が当てはまり、4位という順位につながりました。

 

上半身の押す系運動では、確かにGS PerformanceではOH Pressにかける比重は大きいです。肩回りの筋力と柔軟性の向上を重要だと考えていますので、そうなるとまずOH Pressが実施可能な体を作ることの優先順位も高くなります。当然、その優先順位はBPの数倍ですので、結果的にOH Pressは”人気の”運動になります。

上半身引く系運動は、実はラックを使わない運動を用いる頻度も非常に高いのですが、やはり比較的多くの方に適切に実施していただけしかも効果の高い運動がPull-up系運動なのだと再認識しました。

 

 

指導する際の優先順位つまりは指導における工夫の仕方は指導対象となる個体差により異なりますが、パーソナルトレーニングを週1回の頻度で受けてくださる方がほとんどなので、その頻度と指導時間を考慮すると、指導に用いる運動に強い傾向がしっかり発生しているようです。

 

 

改めてみるとなかなか面白い結果でした。

これも隣町会のおばさま方のおかげです。^ ^

引き続き、The Homeをよろしくお願いいたします。m(_ _)m

 

 

< >

CONTACT

GS Performance
〒135-0034 
東京都江東区永代2-28-3
Email: info@gsperformance.tokyo
TEL: 03-5809-8148
お問い合わせフォームはこちら