2018.8.9
ウェイトトレーニングのテクニックが、日常の動きを変える
GS Performanceは、日常での「歩く」「立つ」「座る」等や、スポーツ競技での「走る」「跳ぶ」「止まる」「方向転換する」「投げる」「打つ」等の、「体の動かし方」を指導するジムではありません。「使える箇所を増やす」指導をするジムです。それが結果的に体の動かし方の向上につながるのですが、それはただ「使える箇所を増やす」指導の結果が「体の動かし方」にポジティブな変化を与えただけです。
ウェイトトレーニングにおいての運動テクニックの指導では、日常にもスポーツ競技にもあまり存在しない、非常に”ユニーク”な動きの指導の繰り返しとなります。ですが、それら運動テクニックから得た柔軟性と筋力が、そのまま日常生活、そしてコートやフィールドにて現れることは多々あります。
だからこそ、ジムでの運動では「健康」を最も優先した動きを取り入れ、その動きをテクニックとして習得していただく必要があります。
(上記の内容に関してはこちらのブログにも諸々記載しています。)
しつこいようですが、それが日常やスポーツ競技において如実に表れるからこそ、ジムにおいて運動指導者により指導される動作は健康的でなければならないのです。
スポーツ競技が体に与える衝撃はどれも大きなものばかりなので、スポーツはめっぽう体に悪いです (河森博士も関連記事を載せています)。だからこそ、競技中に可能な限り健康的な動作パターンで動き回ってほしいから、競技中自身の体に与えられる衝撃を健康的に吸収するための筋力をつけてほしいから、より爆発的な力発揮をして競技力を向上してほしいから、運動選手にはウェイトトレーニングをしっかりと行ってほしいです。
S&C指導者としても、ウェイトトレーニングで適所に柔軟性と筋力を分布させるからこそ「走る」「跳ぶ」「止まる」「方向転換する」「投げる」「打つ」といった競技動作を修正するための指導ができるということを知っているので、やはりまずはウェイトトレーニングを用いて、選手に必要な身体能力を育てる必要があるのです (これに関してはこちらをご参照ください)。
今日もまた指導させていただいたセミナー参加者に「今日指導していただいたフォームのスクワットだと膝に違和感を感じないでできました」というお言葉をいただきました。その方にもお伝えしたのですが、”膝に慢性の怪我がある”という一見ネガティブなことでも、そのフォームの健康面での優秀さを実感できる、というポジティブな経験できるので、運動指導者としてはその怪我は武器になります。その方はそのスクワットのテクニックを習得し、自らの日常生活やトレーニング生活がより健康的になることで、より自信をもって指導対象者の方々にそのフォームを伝えることができるようになるでしょう。
そしてそのテクニックを習得したその方の指導対象者は、日常生活やスポーツ競技の中で、より健康的な動きを取り入れることとなるのでしょう。
運動テクニックを指導するということの中心には「健康」という非常に大きな核があるべきで、筋力も柔軟性もその”核”の周りに肉付けされていくものなのです。
ウェイトトレーニングでの運動テクニックは、指導対象者の動きのパターンも変化させます。(このブログにその実例が記されています。)
確かに、ウェイトトレーニングなど飛び抜かして、動き方そのものを直接指導対象者の体の中に提供することができるならば、それに越したことはありませんが、やはりそれは無理です。
だからこそウェイトトレーニングのテクニック指導の中で、丁寧に、時に気長に、それでも確実に、指導対象者に提供していくのです。
それが責任ある、優れた運動指導だと信じています。